不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2017.07.03 16:52
■「住宅宿泊事業法」の成立は民泊を地域活性・地方活性に活用していく目的のためには渡りに舟となっているようだ。昨年、弊社不動産ソリューションフェアにも登壇したAirbnb総合研究会の阿部ヨシカズ氏。自らのホストとしての経験やノウハウを生かして、地域活性化を目的とした民泊の運営に取り組んでいるようだ。そのエリアは我孫子。阿部氏も「ホストを行っている私自身、我孫子がどのような所か、説明するのは難しい」と話す。
「それでも取り組む意義はあります。ひとつは訪日観光客が従来の東京・大阪などの大都市圏から周辺にも行動範囲を広げていることです。消費する観光がひと段落し、『体験する観光』に移行していることが大きいかもしれません。そしてもうひとつは空き家・空室の活用です。全国的な問題ですが、我孫子も例外ではありません。これらの活用を促していく上でも民泊は有効な手段です」
観光の変化と社会的ニーズによって「地方型民泊」の成立する日が来るかもしれない。
■「バケーションレンタルEXPO」の主催社のひとつとなったオックスコンサルティング(東京都港区)。代表取締役の原康雄氏は今回の展示会について「スタートダッシュは切れた」と総括、しかしながら「今回の展示会はプレ段階、次回以降はより内容を充実してくることになるだろう」と話した。
これまで民泊は合法化以前ということもあり、大手事業者はコンプライアンスの関係から参入「表明」の段階に留まっていたところが多い。各デベロッパーに関してはホテル事業の強化はあっても、民泊事業について表向き動きはないと見られている。が、原氏が言うには「彼らもリサーチしていますよ」。
「いくつかの不動産デベロッパーのなかには、新規事業の開発等を担当する部署で『民泊』についてのリサーチを継続しています。折しも住宅宿泊事業法が成立し、早ければ来年1月1日には施行します。これを機に不動産業界でもこれまでとは異なった動きが見られるのではないでしょうか」
果たして、民泊は有望事業として大手事業者らのビジネスへと変化していくのか。注目したい。
■広島市内中心部を走る路面電車。運行しているのは、地元・広島を代表する企業の一つ、広島電鉄(広島市中区)である。同社は鉄道・バスといった事業のほか、不動産事業も重要の基幹事業の一つとなっている。2012年には三井不動産(東京都中央区)らとの共同で、市中心部の紙屋町に「広島トランヴェールビルディング」を竣工。現在は同じく市中心部の八丁堀において、日本生命保険(大阪市中央区)との共同による再開発プロジェクト「スタートラム広島」を建築中。今秋の竣工を控えている。「スタートラム広島」は地上16階建て、延床面積およそ2万6000㎡で、エリア待望のハイグレードオフィスビルとして注目を集めている。広島電鉄不動産事業本部の椋和之氏は、「スタートラム広島」のテナントリーシングが順調に進んでいるとした上で、広島エリアの特徴について次のように話す。
「広島エリアは他のエリアに比べ、地震リスクが少ないという特徴があります。しかし、大型のオフィスビルに入居する全国展開の大手企業などでは、建物の耐震性や安全性を重視する向きが強くなっています。広島でのオフィス選びでもそれは例外ではなく、『スタートラム広島』では、そうしたニーズに応えるための安全性やBCPに対応した建物として、評価を頂いているものと考えています」
新たなランドマークとしての期待が寄せられる「スタートラム広島」であるが、竣工後の周辺エリアに与える波及効果についても注目したいところだ。
■「住宅宿泊事業法」の成立は民泊を地域活性・地方活性に活用していくためには渡りに舟となっているようだ。昨年、弊社不動産ソリューションフェアにも登壇したAirbnb総合研究会の阿部ヨシカズ氏。自らのホストとしての経験やノウハウを生かし、地域活性化を目的とした民泊の運営に取り組んでいるようだ。そのエリアは我孫子。阿部氏も「ホストを行っている私自身、我孫子がどのような所か説明するのは難しい」と話す。
「それでも取り組む意義はあります。ひとつは訪日観光客が従来の東京・大阪などの大都市圏から周辺にも行動範囲を広げていることです。消費する観光がひと段落し、『体験する観光』に移行していることが大きいかもしれません。そしてもうひとつは空き家・空室の活用です。全国的な問題ですが、我孫子も例外ではありません。これらの活用を促していく上でも民泊は有効な手段です」
観光の変化と社会的ニーズによって「地方型民泊」の成立する日が来るかもしれない。