不動産トピックス
今週の一冊
2017.07.17 16:31
生きた資産にするため必要な売却と組み替え
改訂版 塩漬けになった不動産を優良資産に変える方法
著者:相馬耕三
出版:幻冬舎メディアコンサルティング
発行:2017年6月30日
価格:800円(税別)
本書は2014年3月に発刊された「塩漬けになった不動産を優良資産に変える方法」の改訂版である。この3年の間に日銀によるゼロ金利政策など、不動産取引の現場を取り巻く環境は大きく変化した。また、東京五輪を控え不動産価格の見通しは極めて不透明な状況。不動産コンサルタントとして活躍する著者は、先行きの不安感が漂う昨今の業界で「塩漬け」となっている不動産を優良資産に変えるテクニックを持ち、これまで数多くの実績を残してきた。
一等地にありながら老朽化が進み遊休不動産と化しているビルや、地方で代々受け継いできた土地でのアパート経営など、不動産業界ではよくあるケースも、資産形成という視点で考えれば本当に効率の良い運用方法であるかどうかはプロの目を通さなければ分からない。著者が本書で述べるように、時には思い切った決断で売却や組み替えを駆使し、問題があると認められた不動産から徐々に生きた資産へと移行していくことが、次代へ資産を残していくためにも必要なのだ。