不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2017.08.28 16:50

■外資系ファンド等に対して新電力の活用コンサルティングを提供しているオーベラス・ジャパン(東京都江東区)。大手不動産会社出身の大庭勇太氏、池田良太氏によって2015年に設立された不動産ベンチャーだ。本格的にサービス提供を開始したのは2016年度からだが、1年間での支援実績は500物件、契約数は200物件を越えるまでに普及拡大している人気ぶりだ。 
 大庭氏、池田氏の2人で営業活動を行っていたが、急激に事業拡大したため、スタッフを6名に増員した。しかし同社のサービス内容は新電力やクライアントであるアセットマネージャーの考え方を熟知していないと提案するのが難しい。人材育成に苦労しそうだが、意外にも「クライアントへ説明する際に簡単に行える方法を見つけた」と大庭氏。その理由は「当社の取材記事をパンフレットにしてクライアントに一読してもらえば、どんなメリットがあるかがすぐに理解できる」とのこと。営業トークを磨くよりも、クライアントのもとへ訪問するフットワークの軽さが求められる。

■不動産コンサルティング会社、創造系不動産(東京都港区)の代表取締役、高橋寿太郎氏が建築専門誌「KJ」2017年8月号からコラム連載を開始した。高橋氏によると「1年間の連載」となり、テーマは「建築設計と企業経営戦略」。建築士に向けて企業経営戦略の考え方をレクチャーする内容で、難解な建築用語と経営用語がズラリと並ぶ。建築に対する専門知識がない門外漢には理解不能…と思いきや「連載の途中にはビル経営にもフォーカスする」と高橋氏。気鋭の不動産コンサルタントがビル経営をいかに「斬る」のか、注目したい。

■貸会議室マッチングサイトを運営するスペイシー(東京都中央区)が東京・八重洲に本社を移転。自社オフィスを貸会議室等に提供する「オフィスビルのシェアリング拠点」として運営を開始した。
 新オフィスの新たなサービスとなるのが「朝活ヨガ」だ。ヨガインストラクターが講師を務め、1レッスン500円でヨガを楽しめる「ワンコイン」サービスを提供する。代表取締役社長の内田圭祐氏によると「当社のオフィスを活用することで最安でヨガレッスンを提供することができる」とのこと。ヨガインストラクターにとって場所を探す手間が省け、生徒の費用負担は軽く、出社前にヨガレッスンを体験できる。スペイシーは場所を有効活用でき「三方良し」の施策となる。




週刊不動産経営編集部  YouTube