不動産トピックス

第19回不動産ソリューションフェア注目の講演・出展企業紹介

2017.10.09 14:51

不動産再生パネルディスカッション 「不動産デザインマネジメント-新しい3つの戦略事例」10月17日15時20分~16時10分B会場
「不動産再生」に取り組む建築プロデューサーの独自視点
 創造系不動産(東京都墨田区)の代表取締役を務める高橋寿太郎氏は「建築と不動産のあいだを追究する!」を合言葉に、全国各地で不動産オーナーの事業をサポートする建築不動産コンサルタント。一級建築士でもあり、建築家やデザイナーとコラボした不動産再生を得意としている。墨田区の築56年ビルを再生物語は地域活性化を促すユニークな仕掛けが満載だ。
 一方、神奈川県相模原市淵野辺エリアの不動産管理会社である東郊住宅社(相模原市中央区)代表取締役の池田峰氏は管理物件の入居者向け食堂「トーコーキッチン」を開設、自社運営している。食堂の採算性は重視しておらず、居住者や地域住民のコミュニティ創出の場として機能させるなど、地域活性化に貢献しているのだ。また、エアリーフロー(東京都新宿区)の藤木哲也氏は「不動産ストック活用」をテーマに、老朽化した既存建物の有効活用コンサルティング、空き家売買サイト「家いちば」の運営を手掛ける等、多数の不動産活性化プロジェクトを手掛ける。
 不動産コンサルタントが描く「デザイン」こそ不動産再生の成否の決め手になることが理解できる。オーナーや施工会社、地域住民まで巻き込んで不動産再生に取り組む「独自視点」は参考になる。


スペイシーセミナー 「空きスペースを収益化、業界注目のシェアリングエコノミーで稼ぐコツ」10月17日11時20分~12時10分G会場
空室を収益化する「貸会議室」の有用性
 「会議室」にまつわる需給のミスマッチを解消するサービスとして注目が集まっているのが、会議室シェアサービス会社のスペイシー(東京都中央区)だ。同社が提供しているのが会議室の提供者・利用者をつなげるマッチングサイト。ビルの空室をはじめとする空スペースの保有・管理者がサイトに登録しておくだけで会議室として利用したいユーザーへ空きスペースを提供できる仕組みだ。施設の利用料金は1時間500円~1500円程度。競合となる貸会議室と比べてコストメリットは高く、収益性も悪くないという。
 「エリアによって収益性の濃淡はあるが、都内ターミナル駅をはじめとする駅近施設は坪単価に換算して3万円程度とれる。新宿や渋谷、品川、東京、池袋だけでなく、主要オフィス街ではないエリアでも底堅い需要がある」(内田氏)
 今年7月には本社オフィスを「東京」駅前の「日本酒類販売新八重洲口ビル」に事業拠点を移転し、同社が提案する「オフィスのシェアリング」を実践するモデル拠点を開設した。一部区画に同社がオフィスを設ける他、貸会議室とシェアスペースを組み合わせた形で運営していく。
 セミナー・出展ブースでは、ビルオーナー・管理会社を対象に貸会議室ビジネスの魅力だけでなく、同社が提案する「オフィスのシェアリング」事例についても解説する。新たなビルの使い方を体験できるはずだ。




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