不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2017.11.06 17:13

■エー・ディー・ワークス(東京都千代田区)の創業130年記念事業として開発された賃貸オフィスビル「AD―O渋谷道玄坂」のトイレにユニークな設備が採用されている。執行役員の腰高夏樹氏が「ビル1棟すべての導入したのは当ビルが初めて」と胸を張るのが、掃除機で有名なダイソン(東京都千代田区)が開発したトイレ用ハンドドライヤー「ダイソン・エアブレード」だ。蛇口と風の吹き出し口が一体となり、手を洗って移動せずに乾かすことができる。従来型のハンドドライヤーはヒーターや水滴の受け皿となるドレンタンクを用意しているので雑菌が繁殖しやすい。こちらはトイレの衛生環境を維持するのに最適なのだ。実は今年4月に同製品をダイソン担当者に取材したことがあるのだが「トイレ改修を行う際にテスト導入し、効果検証するケースが多い」との説明だった。新築ビルでの採用が決まり、ビル業界での存在感が高まっていくのではないだろうか。

■特殊シャッターメーカーの横引シャッター(東京都足立区)の応接室で何やら見慣れないポスターを発見。文面には「話し始めたら止まりません。きりの良さそうなところで社員にお声掛けください。社員一同」と記されていたが、同社の市川慎次郎社長に取材していると、その意味がよくわかった。大手メーカーが参入しない特殊シャッター業界ならではの事情を説明してくれたかと思えば、製品開発のアイディア、さらに地域活性化のために「ゆるキャラ」を企画した話、はては業績が落ち込んだ時の苦労話まで、とにかく話題が尽きないのだ。 
 取材対象としては魅力的な存在。ネタの宝庫。今後もよろしくお願い致します。

■サンケイビル(東京都千代田区)の東京ビル営業一部オフィスチームの中地はづき氏は入社1年目。中規模ハイスペックオフィスビル「S―GATE」シリーズにて新たに開始した「進化プロジェクト」に入社3カ月目から携わった若手ホープである。中地氏は「入社間もなく重要なプロジェクトに携わることができ、やりがいを感じる」とのこと。若い力が新たなビル経営を切り開く。

■今年も盛り上がりを見せた10月31日の「ハロウィン」。このハロウィンが終われば次はクリスマス商戦が始まる。入居する物販・飲食テナントなどが毎年クリスマス商戦に注力するではないか。東京都世田谷区に立地する「松原ビルディング」では、今年もテナントのクリスマス商戦を支援する姿勢だ。
 同ビルの運営・管理を行う松原ビル(東京都世田谷区)代表の松原順一氏は「今年もクリスマスにかける思いが強いテナントが、早くもクリスマス用の営業計画を持ってきました。当社もそれらテナントの想いを汲みとり、全力でサポートする姿勢でいます。今月上旬からスタートする店舗もありますので、12月25日まで長いですが勝負の時期です」と語る。が「クリスマスが終われば年末年始の商戦もスタートだな」とぼやく松原氏の姿を見て、商業ビルの大変さに気付く。

■本紙にてコラム「CRE戦略最新動向」を連載中で、国内大手企業や上場企業の経営コンサルティングを手掛けるプロレド・パートナーズ(東京都港区)は新ブランドコンセプトを策定すると共に、コーポレートロゴの変更とサイトのリニューアルを行った。今月1日より順次ロゴの使用を開始する。
 新たなブランドコンセプトは「Think Out 価値にこだわるから考え抜く」とした。同社は創業時より「価値=対話の実現」をビジョンに掲げてきた。人や企業が世の中に提供した価値に見合った対価を受け取ることで、真に魅力あるサービスが評価され、広がっていく世界を実現したいという意味が込められており、新ブランドコンセプトのもと、誰よりも考え抜く集団として、パートナーや社会、世の中へ革新的な価値を提供していく。コーポレートロゴは旧ロゴから使用されていた「イルカ」を社名の「P」に用いた。同社によると「規則的に整列した線と丸みは、知的さと柔軟さ、そして任務における確実性の高さを表している」としている。なお、これらをプロデュースしたのはBEES&HONEY(東京都渋谷区)。




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