不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2017.12.18 16:30

■「日本のカーペットフロアを『安心で清潔・安全で快適』なフロアに再生(リセット)したい」
 こうした思いから設立された日本カーペットタイルリセット協会(東京都江東区)は今月7日、会員企業や関係者が一堂に会しての忘年会を開催した。会場となったのは、東京・新橋の居酒屋「串焼ダイニング 酔虎伝 とら本店」である。
 忘年会には同協会の会長を務めるエムシープランナーズ(東京都江東区)の畠山文明社長をはじめ、協会幹部及び会員企業ら約50名が出席した。冒頭で挨拶した畠山会長は「室内の快適性がこれまで以上に求められている昨今、我々の担う役割は非常に大きなものだと感じています。清潔・快適で安全なカーペットフロアの更なる普及のため、会員一同来年も全力で励みましょう」と述べた。この忘年会には協会関係者のほか、不動産・建築・ビルメンテナンスなど関連業界の媒体を発行するメディア関係者も参加。会員企業との親睦を深めると同時に、普段はあまり見られない他媒体との交流も実現した。

■貸会議室予約サイト「スペイシー」を運営しているスペイシー(東京都中央区)。同社の新たな名物となっているのが、こだわりのコーヒーだ。同社は今月1日より、夜間のみ営業している飲食店舗で営業時間外の空間を借り、1杯50円でスペシャリティコーヒーを提供する店舗「スペイシーコーヒー」の運営を開始した。ビジネスマンによくある「仕事と仕事の合間のちょっとした時間」を狙ったこのビジネスモデル。50円という破格の値段でコーヒーを楽しんでもらいつつ、メールチェックなど「ちょっとした仕事」をするにはもってこいの空間といえる。
 先日同社への取材の折、「スペイシーコーヒー」を気軽に味わえるドリップバッグコーヒーを頂戴した弊紙記者。自身で楽しみつつも、弊紙コラムでお馴染みの経済ジャーナリスト・千葉明氏にもお裾分けしたところ、「こんなに美味しいコーヒーは初めて!」との声が。百戦錬磨の経済ジャーナリストもおススメのコーヒーは、都内の新宿・渋谷・新橋で販売中だ。

■「稲毛」駅至近に「こみなと稲毛ビル」を所有する、こみなと興産(千葉市稲毛区)取締役社長の石川信介氏。ゴルフなど多趣味な人物で、近年の若者が消費を渋る傾向があることについては「どうしてかな」と不思議顔。記者自身、趣味が少なく消費は、タバコと酒を除けば、少ない方。それを石川氏に告白すると、同氏の人生哲学が垣間見えてくる。
 「趣味や旅行など充実した時間があってこそ、仕事、ビジネスにも集中することができる。また仕事でアイディアが行き詰まった時、ふと趣味の時間など息抜きをすることでふっと浮かんでくることもある。仕事とプライベートは分けて考えることが多いですが、実は密接につながっていると私は思います」
 いまだデフレに悩む日本。ただ石川氏の話は最近流行している「働き方」にも関わってくるだけに、若きサラリーマンはひとつの考え方として覚えておいてもいいかもしれない。

■町田にビルを所有する内藤ビルの内藤太郎氏。3階で「お金のなる喜」を経営し、日々時計の修理などで人が訪れている。先般訪問すると、若い男性がいた。内藤氏曰く、記者が住む最寄駅の交番で働いている警官とのこと。現在は手を怪我していて内勤となっていて、本人も「身体がなまってしまいますね」と苦笑い。
 勝手を知る地元エリア。彼自身は鹿児島出身だが職業柄やはり地域に詳しいため、話は盛り上がる。しかしよくよく聞いていると、「あのエリアは変質者が多いんですよ」、「出動の多くが変質者や近所トラブル」など悪い話も出てくる。閑静な街並みだが、意外と治安は要注意なのかもしれない。

■片倉工業(東京都中央区)が開発したオストメイト対応便座「いい安座」の販売を行っているアゴラ(東京都北区)。同社の柏木太郎氏は、市区町村庁舎を中心として同製品の営業活動を積極的に展開している。
 「公共性の高い役所の庁舎は、多目的トイレを設置するスペースがないケースもあります。そうした場合に、『いい安座』は既存のトイレの便座を入れ替えるだけでオストメイト対応トイレとすることができるので、提案すると多くの方に喜んで頂けます」(柏木氏)
 東京都や千葉県、埼玉県など、首都圏で営業活動を行っている柏木氏。同氏が広げるオストメイト対応トイレの波が徐々に大きくなりつつある。

■西東京・八王子エリアを中心にしてビル管理事業を行うダイコー。同社ではグループ会社で2000年代初頭よりネット通販事業も展開。まさしくAmazonなどの草創期。取締役の大野裕史氏はこの事業について「決して安定した売り上げではなかった」と話すものの、「ヒット商品や稀少なものを出品すると、たちまち売れていく。それで一時は大きく売り上げを伸ばしたこともあった」と回想する。
 ただ今日は状況が変わった。既に多くの事業者がインターネット通販、現在で言うところのECを展開。多くのサイトが出現するなかで、事業環境はかなり厳しい。大野氏は「おそらく縮小することになるだろう」と話すが、しかしこの事業の経験は今後に生かされそうだ。
 「当社は今後、ビル管理事業を核にして立て直しを図っていくことになります。そのなかで、これからの管理業界においてもインターネットを活用した集客などは必ず必要となってくるでしょう。当社ではホームページの管理も私自身が行っていますが、そのような経験は必ず生きてくると思います」(大野氏)

■15日、「恵比寿」駅から徒歩1分の場所で「ドシー恵比寿(℃恵比寿)」の内覧会が開催された。オペレーターはナインアワーズ(東京都港区)。同社の新たなサービスとなっていて、「ドシー恵比寿」は16日より開業、加えて2018年春には「ドシー五反田」が「五反田」駅至近に開業する。本場フィンランドのサウナを体験できる宿泊施設となっていて、注目度も高い。弊紙でも12月25日号において、詳報する。




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