不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2018.03.12 11:42
■昨年3月から東京都葛飾区柴又に開業した「Shibamata FU―TEN Bed and Local」。元々区の女性職員寮で、2004年に用途を終了。リノベーションし、柴又周辺においては久しぶりの宿泊施設となった。
同施設では和室・洋室の2タイプから選べるゲストルームをはじめ、ランドリーや共用キッチンも完備。長期滞在にも便利な設備が整っている。またエントランスには、柴又周辺を観光するにも便利なレンタサイクルもある。
マネージャーの佐藤あずさ氏は「柴又帝釈天や参道はもちろん、隣街の金町や亀有も下町情緒が溢れる素敵な街です。中距離移動に便利な自転車で、ぜひ下町観光を楽しんでいただければと思います」と語る。自転車で同施設から柴又帝釈天は約1分、金町は約10分、亀有は約20分の距離。下町観光の拠点として、今後の需要が期待される。
■入居するビルを選ぶ基準は企業によって実に様々。ビル自体のスペックだけで判断するわけではない。駅からのアクセスであったり、周囲の飲食店舗であったり、はたまた旧オフィスからの引越の方角であったり。
日本橋のとあるオーナーから伺った話。「このあたりは昔は牢屋があったから入居は控える、という方がいらっしゃいました。政治関係の方です」という。なるほど。どこまで本気の理由かは分からないが、根拠はないが現在の政局を鑑みて議員らしい理由であることだと妙に納得。
■JR「宇都宮」駅西口周辺に複数棟の複合ビルを所有するつちや(栃木県宇都宮市)代表社員の小林毅氏は「現在の気になるニュースと言ったら『LRT』ですかね」と語る。
つちやは駅近くに飲食店舗が中心に入居する「つちやビル」や「いづみビル」などを所有しており、昨年からは空室であった数フロアが埋まったことから稼働状況も良好と語る。周辺の貸ビル市況も好調で、空室が改善したビルは自分達だけではないとのことだ。
駅東口のエリアでは宇都宮市と芳賀町を結ぶ「LRT(Light Rall Transit:次世代型路面電車システム)事業」の建設計画も決定していることから、企業のみならず地元住民からも街の活性化や市況の回復に繋がると注目度は高い。小林氏は「駅周辺全体でビル市況が良くなっています。この調子をもう少し維持してくれると当社としてはありがたいです。またLRT事業は駅西口から先の市街地ともゆくゆくは繋がる予定で計画が進められていると聞きます。その計画が完成すれば、街のアクセス性は格段に向上します」と語る。