不動産トピックス

今週の一冊

2018.04.09 13:14

なぜ不動産投資でなければならないか

9割の営業マンは“お薦め物件”を自分では買わない 投資初心者へ向けたエール本
著者;浅野恵太
発行日:2017年7月25日
発行所:幻冬舎
価格:1300円(税別)

「不動産投資ほどサラリーマンに向いている投資はない」という著者の主張はこうだ。最大の理由は不動産投資は「不労所得」だからということだ。また同じ投資対象としても、株との違いも明確に指摘している。株やFXのような金融商品は1日の値動きが気になり本業に影響する可能性もあるが、不動産なら日々の値動きはあまりないだろう。
 本書は投資初心者にわかりやすく「レントロールは必ずチェック」という中級者向けまで読める内容。投資を始めるなら情報を得る必要があるが、指南本やコンサルタントの選択は大事だ。初心者なりに詭弁を見抜く能力も必要だ。例えば発信者の属性チェックも一つの方法。不動産を「株と同じ」と言い切り「価格が高いか安いかは人によって違う。簿価の問題。高く買った人には安く見えても、安く買った人には高いですから、ある特定の物件を高いかどうかは言えない」などというコンサルタントは例えば割高物件を売る仲介業者の人間だったりもする。本書は物件の売買で利益を得る仲介業者ではなく、独立系不動産投資コンサルティング会社代表取締役による書籍。勉強の第一歩にはちょうどよいかもしれない。




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