不動産トピックス
ホテル運営会社次の一手を探る
2018.04.23 15:15
フェリーチェが東京進出3店目「和」と「未来」融合のデザインホテル
デザイナーズホテルを手掛けるフェリーチェ(沖縄県那覇市)はこのほど、東京進出第3弾となる「ホテルフェリーチェ赤坂」(東京都千代田区)をオープンさせた。
同施設は、地下鉄千代田線「赤坂」駅から徒歩2分に位置、客室はスーペリアツイン・デラックスダブル・スタンダードツイン・ダブル・シングル・ユニバーサルルームの合計167室、ルーフトップダイニングや男女別大浴場を併設する。
「赤坂にこれまでになかったデザイナーズビジネスホテルを提案していきたい」という同ホテルのブランドコンセプトは、「伝統と先端のミクスチャー~まだ出会ったことのない日本~」。建築デザインには、和の趣と未来的要素を融合させているのが特徴だ。
客室にはルームコントロールタブレットを常設。言語は日本語・英語・中国語・韓国語・タイ語・スペイン語の6カ国対応。大浴場やレストラン、ランドリーの混雑状況がひと目でわかるほか、貸し出し備品の申し込みや、フロントからの連絡、時刻表調べが可能になる。また、海外からの利用者にとってわかりづらいテレビリモコンの操作説明も用意する。
アメニティは同社が企画・販売するブランド「suora」を提供する。フィンランド語で「まっすぐな」の意味をあらわすこの備品は、オーガニック・オールインワンシャンプーとして人気の高い「ジャムレーベル」とのコラボレーションによるもの。「刺激ゼロ」「環境ストレスゼロ」のコンセプトを受け継いだオリジナル全身シャンプーを全客室に導入する。香りはフェリーチェがホテルフレグランスとして起用しているものを採用しているほか、利用者に好評の消臭芳香液「suora」と共に、部屋で使用できるだけでなく、販売も行う。
ベッドは全室シモンズ製で、「高品質にこだわったバスタオル、フェイスタオルは、エジプト綿100%のふかふかとやさしい肌ざわりの上質なものを採用しています」(同社)という。
フェリーチェでは現在、「ホテルストーク」「ホテルリリーフ」「リリーフプレミアム」ブランドで、沖縄県、福岡県、大阪府、北海道、東京都で計6店舗を運営しているが、今回の「ホテルフェリーチェ赤坂」は、同社にとって最上級のホテルブランドとなる。
ホスピタリティオペレーションズ 「スマイルホテル」ブランド新店舗
全国でホテルやスキー場、ゴルフ場などのホスピタリティ事業を展開しているホスピタリティオペレーションズ(東京都千代田区)は相次いで新店舗をオープンさせる。
徳島では、2016年4月1日より運営していた「徳島東急REIホテル」の名称を変更し、2018年4月1日より「スマイルホテル徳島」としてリブランドオープンする。
同ホテルは、JR「徳島」駅より徒歩約5分。客室はシングルルーム、レディスシングルルーム、ダブルルーム、デラックスダブルルーム、ツインルーム、デラックスツインルームの合計138室。主な設備は、レストラン、インターネット接続無料、VOD、コインランドリー、コイン式パソコン、飲料自動販売機、製氷機ほか。
一方福岡では、近藤建物が福岡県大川市で経営する「セントラルホテル大川」について、フランチャイズ契約を締結した。これにより同ホテルは「スマイルホテル福岡大川」として、2018年5月1日にリブランドオープンする。運営は引き続きフランチャイジーである近藤建物が行う。スマイルホテルとしては全国47店舗目の開業になる。
新ホテルは、西鉄天神大牟田線「西鉄柳川」駅より車で約15分。客室はシングル、デラックスシングル、ダブル、ツイン計4タイプで120室。主な設備はレストラン、自動販売機、コインランドリー、インターネット接続無料。
また同社は、46店舗あるスマイルホテルチェーンの新ブランド「スマイルホテルプレミアム」の「大阪本町」「札幌すすきの」に続く3店舗目として、「スマイルホテルプレミアム大阪東心斎橋」(大阪府大阪市)を2018年7月14日にオープンする。
同ホテルは、地下鉄堺筋線「長堀橋駅」徒歩約5分。客室はスタンダードダブルルーム、スタンダードツインルーム、トリプルルーム、ユニバーサルルームの合計216室。主な設備は全室無料Wi-Fi、有線LAN完備、ランドリーコーナー、飲料自動販売機、駐車場ほか。
「スマイルホテルプレミアム」は、「スマイルホテル」のアッパーブランドとして、シックで落ち着いた色合いの内装に、使い心地や機能性にこだわった備品とアメニティを取揃えているのが特徴だ。
宝塚ホテルが移転工事をスタート
阪急阪神ホールディングスグループ(大阪府大阪市)では、これまで宝塚ホテル(兵庫県宝塚市)移転計画の準備工事等を進めてきたが、4月2日に予定通り新築工事に着手した。今後は、2020年春の開業を目指してこの計画を進めていく。
計画地は、兵庫県宝塚市栄町1丁目292番1など、敷地面積は約1万2300㎡、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、建物は地上5階地下1階、延床面積約2万3000㎡。設計監理は日建設計、施工は大林組が担当する。現在の宝塚ホテルは、新ホテルの開業まで営業を継続する予定だ。
新ホテルの客室は、宝塚歌劇の観劇やビジネスユースなど幅広いニーズに対応できる様々なルームタイプを備え、現在のホテルを上回る約200室を予定している。
宴会場は、宝塚大劇場のオフィシャルホテルとして、宝塚歌劇のディナーショーを開催できる大宴会場と、地域のコミュニティホテルとして利用できる中・小宴会場の合計4室を用意。また料飲施設は、カフェレストラン&バイキングのほか、日本料理や鉄板焼、ラウンジの計4施設を併設する。
新ホテルは、阪神間モダニズムと称されるクラシカルな現ホテルのデザインを継承することとしており、切妻屋根の壁面などに描かれている植物モチーフのレリーフや、建物の外壁を特徴づけるドーマー窓と半円形屋根のほか、アーチ天井を持つ回廊、階段の手すりに施された装飾などを復元する予定だ。
阪急阪神ホールディングスグループは4月1日付けで不動産事業を再編、不動産事業の中核会社として阪急阪神不動産が設立された。今後は事業主の阪急電鉄とホテル運営を行う阪急阪神ホテルズの2社に、開発業務を行う阪急阪神不動産を新たに加えた3社でこの計画を進めていく。
新大阪東急REI改修
新大阪江坂東急REIホテル(大阪府吹田市)では、グループ利用やファミリー層の需要拡大を見据え、10階~12階の中層階スタンダードルーム159室を3名仕様にも対応したスーペリアルームに改装した。
「摂津 浪速 賑わい」をデザインコンセプトに、大阪北摂の竹林のイメージや太陽の塔など、千里丘陵からの遠景のデザインクロス。エレベーターホールには、通天閣で大阪の賑わいを表現し、外国人も含めた宿泊客に居ながらにして大阪を感じてもらえる演出を施した。
その他、家具のコンパクト化、クローゼットの廃止によりスペースを確保することで居住空間を広げ、ゆとりのある客室を実現。またグループ利用やファミリー層の需要に合わせて、一部のツインルームでは親子ベットを採用し、ベットを引き出せば容易にベッド3台仕様を可能にした。 同ホテルでは、2017年より客室改装を進めており、2019年度の低層階スタンダードフロアの改装で全てのリニューアルが完了し、客室構成はスタンダード261室、スーペリア102室 全363室となる。
「ドーミーイン大分」をオープン
「ドーミーイン」や「共立リゾート」を展開する共立メンテナンス(東京都千代田区)では4月19日、「天然温泉 白糸の湯 ドーミーイン大分」(大分県大分市)をオープンさせる。
同施設は、JR日豊本線「大分」駅より徒歩約1分に位置、ビジネスはもちろん観光ニーズを期待している。
ブランドの特長である「充実のご当地手作り朝食」や「温泉感覚の大浴場」、「清潔な客室」のコンセプトを踏襲する。朝食はご当地メニュー「中津からあげ」をはじめとした約50品目以上の和洋食バイキングを用意する。大分県中津市内には数多くのからあげ専門店が散在しており、からあげの聖地とされている。そのため、メイン料理として提供する。
客室には、シモンズ社製のベッドを配置。夜食にドーミーイン名物のあっさり醤油ラーメン「夜鳴きそば」を無料サービスする。
別府市原町からの運び湯である天然温泉大浴場は、泉質は単純温泉で、神経痛・筋肉痛・関節痛・疲労回復などの効能があると云われている。
大江戸温泉Gが35カ所目
「ドーミーイン」や「共立リゾート」を展開する共立メンテナンス(東京都千代田区)では4月19日、「天然温泉 白糸の湯 ドーミーイン大分」(大分県大分市)をオープンさせる。
同施設は、JR日豊本線「大分」駅より徒歩約1分に位置、ビジネスはもちろん観光ニーズを期待している。
ブランドの特長である「充実のご当地手作り朝食」や「温泉感覚の大浴場」、「清潔な客室」のコンセプトを踏襲する。朝食はご当地メニュー「中津からあげ」をはじめとした約50品目以上の和洋食バイキングを用意する。大分県中津市内には数多くのからあげ専門店が散在しており、からあげの聖地とされている。そのため、メイン料理として提供する。
客室には、シモンズ社製のベッドを配置。夜食にドーミーイン名物のあっさり醤油ラーメン「夜鳴きそば」を無料サービスする。
別府市原町からの運び湯である天然温泉大浴場は、泉質は単純温泉で、神経痛・筋肉痛・関節痛・疲労回復などの効能があると云われている。