不動産トピックス
ホテル運営会社次の一手を探る
2018.06.11 16:24
「リソルホテル」が京都に 2018年内に同エリア3店
リソルグループのリソルホテル(東京都新宿区)は、「ホテルリソル京都 河原町三条」(京都府京都市)を6月1日にグランドオープンさせた。同ホテルは、マリモ(広島県広島市)が建築し、リソルホテルが運営する。
同ホテルは、京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅より徒歩4分で、京都中心地の人気エリアに位置し、京の風情を感じる花街、先斗町や木屋町へは徒歩1分、情緒溢れる鴨川や祇園まで徒歩圏内と各観光スポットへアクセスの良い立地にある。建築面積478・40㎡、延床面積4427・53㎡、鉄筋コンクリート造、地上10階、地下1階建て。客室数は144室。
「『くつろぎを、デザインする』という統一コンセプトのもと、日本独特の『間』を演出し伝統と文化が融合するスタイリッシュで和モダンな空間で、今までと違う京都滞在をお楽しみいただけます」(同社)という。 客室は靴脱ぎスタイルで、ワークデスクのコンパクト化によりベッド幅を広げ、オフタイムへとスイッチする空間を演出。さらにRESOLオリジナルの快眠ベッドと枕を配置。和モダンの落ち着いた雰囲気に加え、日本の伝統的な生活文化であるタタミを採用している。
館内には「後藤象二郎ギャラリー」として、生い立ちや坂本龍馬とのエピソードを紹介。さらには幕末のホテル周辺の京都の町並みを再現したジオラマも展示し、旅行者のみならず、京都に暮らす方々の新たなコミュニケーションの場として利用することが可能だ。
レストランは、国内40店舗以上を展開し、オリジナルの「サラダドレッシング」が絶品と言われる、イタリア式食堂「イル・キャンティ」が京都に初出店する。「和」を取り入れた店舗づくり、京野菜を取り入れた京都ならではの和食などを提供する。
同社は2018年5月現在、2つのブランドのもと、全国10ヶ所に展開している。「ホテルリソルトリニティ」シリーズは、「眠り」「グルメ」「癒し」の三位一体の快適なステイをテーマとしたワンランク上の"くつろぎ"を提供するシリーズ。
一方、「ホテルリソル」シリーズは、宿泊を主体とし、ホテルステイに求められるスペックは満たしながら、インテリアから照明、音楽、空気、快眠、アロマまで、五感をリラックスさせる空間づくりを追求したシリーズ。
リソルグループでは、「ホテルリソル京都 河原町三条」をはじめ、8月に「ホテルリソル京都 四条室町」、さらに10月には「ホテルリソルトリニティ京都 御池麩屋町」と、京都3館の開業を予定している。また、2019年以降には秋葉原、横浜桜木町、上野、大阪で新規開業する計画だ。
ホワイト・ベアーファミリーが2019年まで40店舗
ホワイト・ベアーファミリー(WBF 大阪府大阪市)では6月7日、大阪市中央区北久宝寺町に、ホテルWBFブランドの関西地区8号店として、「ホテルWBF本町」をオープンした。
同ホテルは、地下鉄御堂筋線「本町」駅より徒歩5分。敷地面積600・80㎡、延床面積3510・70㎡、地上15階建て、客室はセミダブル55室、ダブル14室、ツイン112室、バリアフリールーム1室の全182室。レストランを併設する。
本町エリアは、多くの企業が拠点を置く大阪を代表するビジネス街としても知られているが、観光地として人気のミナミにもアクセスしやすいため、ビジネスと観光両方の利便性が高い。
館内は、ビジネスマンを意識し、「スタイリッシュ&トラッドのコンセプトのもと、シックで落ち着いた雰囲気にまとめてあります」(同社)。
客室階に上がると、エレベーターホールの側面に、日本一高い石垣で有名な大阪城の石垣をプリントした壁紙が貼られている。客室のベッドは全室、全米シェアNo.1サータ社製のポケットコイルマットレスを採用、40型液晶テレビやナノイー加湿機能付き空気清浄機、モバイル端末のhandyなどを配置する。
また、窓から外光の差し込む1階のレストランスペースでは、地元食材や厳選素材を使ったビュッフェ形式の和洋朝食を提供する。
WBFは、2004年より沖縄、2009年より北海道で運営を開始した「ホテルラッソグループ」を前身とし、2016年より「ホテルWBF」へ順次リブランドし、全国展開しているホテルチェーン。
2018年現在、主力の「ホテルWBF」ブランドのほかにスタイリッシュカプセルホテルの「シェルネルなんば by WBF」(大阪)、天然温泉付リゾートホテル「琉球温泉瀬長島ホテル」(沖縄)、関西発のグランキャンピング施設「パームガーデン舞洲 by WBF」(大阪)等の宿泊施設を全国に23軒展開している。
今年は全国に十数軒のホテル開業予定があり、「ホテルWBF本町」は「ホテルWBF心斎橋」、「ホテルWBF北浜」、「ホテルWBF北船場WEST」に次ぐ2018年に入って4軒目の開業となる。翌日6月8日には近隣に「ホテルWBF北船場EAST」も営業をスタートし、また、同月末には、関東エリア初出店の「ホテルWBF浅草」の開業も控えている。2019年末には全国40施設規模のチェーンまで拡大させていく計画だ。
「レッドプラネット」ブランド札幌に
レッド・プラネット・ジャパン(東京都港区)は、同社が国内で展開するレッドプラネットホテルズの最新のホテル施設となる「レッドプラネット札幌すすきの南」(北海道札幌市)を開業させた。
同ホテルは、123の客室を有し、「豊水すすきの」駅徒歩圏にあり、すすきのの市街地にも隣接している。 設備は、無料の高速Wi-Fi、ハイパワーシャワー、特製ベッドと高品質リネンなどを標準装備。また、客室には空調、デスク、室内金庫、ヘアドライヤー、43インチの薄型テレビ。
ロビーには、Macデスクトップをはじめとして、地域のイベントや活動の最新情報が得られる「インフォウォール」や、自分の姿を撮りソーシャルメディアで共有できる「フォトミー」スクリーンを提供する。
「このホテルを開業することで、レッドプラネットはアジア地域最大で最も高成長のバジェットホテル企業としての地位を強固なものとします。レッドプラネットは、最先端の技術と途絶えることのないプロダクトの革新によって、日本のバジェットホテルセクターのレベル向上のために引続き取り組んでいきます」(ティム・ハンシングCEO)。
同ブランドは2013年に「レッドプラネット浅草」と「レッドプラネット那覇」の開業により国内での営業を開始。最近では「レッドプラネット名古屋」を2017年10月に開業するなど拡大を続けている。同社は、2019年に札幌の中央地区にもう一件ホテルを開業する予定だ。
レッドプラネットホテルズは、2010年に設立され、アジアの拡大するバジェットホテルセクターに重点を置いた非上場の地域ホテル会社。同社はインドネシアに7軒、日本で5軒、フィリピン13軒、タイ5軒など30のホテル、合計4783の客室を所有、運営している。さらに、2018年と2019年に、1609の客室からなる7つのホテルを、日本、タイ、及びフィリピンで開業予定だ。
ジャカルタにおける子会社のレッドプラネットや、東京における子会社のレッド・プラネット・ジャパンは、それぞれインドネシアと日本の証券取引所に上場している。
スウィートルームをリニューアル
7月8日に開業30周年を迎えるホテルオークラ東京ベイ(千葉県浦安市)は、総客室数427室のうち4階にある広さ最大56㎡のジュニアスィートルーム6室を、新たなデザインコンセプトでリニューアルした。
今回の改装では「アニバーサリー(記念日)」をコンセプトとし、「"記念日を迎えるお客様"がご滞在できるお部屋を追及し、スィートルームならではの特別感とくつろぎ、驚きが共存するデザインにリニューアルいたしました」(同社)。 壁面の壁紙、カーペットを一新。ベッドメイクをデュベスタイルに変更したほか、ダイニングテーブルやデスクチェア、ティーテーブル、ソファ、スツールを一新した。またカーテンやボトムスカート、クッションなどファブリック類も変更し、客室のトータルコーディネートを実施した。
同時に、4階の客室前の廊下とエレベーターホールのカーペットのデザインを変更し張り替えを実施した。
スマートフォンなど、携帯端末の普及に伴い、就寝中にも端末の充電や操作が行い易いよう、ヘッドボックスにコンセントを設置。客室照明のスイッチ類などの電源環境も併設し、ベッド周りの充実を図った。客室改装にあわせて、4階の全54室を禁煙にした。
今回のリニューアルに当たり、設計・デザインは観光企画設計社、施工は、鹿島建設、関電工、川島織物セルコンなどが担当した。
ワシントンホテル 博多で3店目
ワシントンホテル(愛知県名古屋市)は、福岡市博多区博多駅前4丁目3番20号に5月22日、全283室の「R&Bホテル博多駅前第2」を開業させた。
同ホテルは、九州の玄関口である「博多」駅博多口から、南に徒歩約5分の場所に位置。
利用客の快適性・利便性を高めるために、様々な設備を標準導入した。客室空調は、好みの室温設定が可能な「個別空調」タイプに、浴室には、好みの湯温設定が可能な「サーモスタット式混合 水栓」を設置、ベッドは140cm幅のダブルベッドサイズを採用したほか、全室、枕元に「USBコンセント」を、全客室に加湿器を設置した。
また、ロビーエレベーターホールに、歴史と伝統を受け継ぐ伝統的工芸品「博多織」を展示し、地域色ある空間を演出している。
現在同社は既に、博多区内に「R&Bホテル博多駅前第1」(166室・博多駅前3丁目)、「博多中洲ワシントンホテルプラザ」(247室・中洲2丁目)を運営しており、博多区内では3ホテル目の運営、既存施設と合わせると客室数は696室となる。
同社の新規ホテル開業は2017年11月開業の「R&Bホテル新大阪北口」に続き、R&Bホテルとしては全国21店舗目となる。
伊東園ホテル2店舗オープン
温泉旅館・リゾートホテルを運営する伊東園ホテルズ(東京都豊島区)ではこの度、福島県の「伊東園ホテル磐梯向滝」と群馬県の「伊香保温泉とどろき」を、伊東園ホテルズとして新たにオープンした。これにより運営ホテルが合計46館となった。
6月1日にオープンする「伊東園ホテル磐梯向滝」は、名湯百選にも数えられる「磐梯熱海温泉」にある、五百川のほとりに佇む旅館。JR「磐梯熱海」駅よりバス・タクシーで約5分に位置し、大浴場・露天風呂・カラオケルーム・インターネットコーナー・売店などを併設する。
一方「伊香保温泉とどろき」は、伊香保温泉のほぼ中心に位置し、シンボルである石段街の登り口まで徒歩1分と、立地に恵まれた老舗ホテル。JR「渋川」駅よりバス・タクシーで約20分。こちらも大浴場・露天風呂・カラオケルーム・インターネットコーナー・売店を併設する。
同社は「バイキングプラン」をはじめ、本格和食を提供する「創作和食膳プラン」など、1泊2食付7800円からという価格で多様なスタイルの施設を運営している。