不動産トピックス

今週の一冊

2018.07.02 16:48

「物件見学ツアー」でボロ家を選定 リフォーム次第で魅力的な高利回りに?

儲かる!空き家・古家 不動産投資入門
著者:三木章裕/大熊重之
発行日:2017年9月1日
発行所:フォレスト出版
価格:1600円(税別)

 「儲かる!」とタイトルの一部にあるだけで胡散臭く感じる向きもあるだろうが、「うまい話には裏がある」とばかり頑なに「儲け話」に背を向けているのも固すぎるだろう。
 本書は収益不動産経営コンサルタントと全国古家再生推進協議会(全古協)理事長による入門書。通常のマンションや戸建ての通常の不動産投資ではなく、「空き家・古家」の投資だけに絞った本書は「空き屋・古家不動産投資は、不動産投資の原点のようなビジネスモデル」という。 ビジネスというより大学のゼミ合宿のような空気を感じる全古協開催「物件見学ツアー」への参加はステップ1。見学した物件のリフォーム費用も含めた投資シミュレーションをし買付額を算定、先輩からアドバイスを受け、実際の購入に至るまで、それからリフォームを施し賃料設定をし入居付けまで終える過程には達成感すら感じる。
 豊富な事例と共に「社問題になっている空き家に投資価値はあるのか」「空き家が増えていくからこそ再生して賃貸転用」等、社会情勢の解説も一理ある。新しい視点の一冊。




週刊不動産経営編集部  YouTube