不動産トピックス

今週の一冊

2018.07.09 15:35

知恵と技術にあふれている建物が日本全国に 第一人者3名のインタビューも充実

環境デザインマップ 日本 
著者:建築設備綜合協会 環境デザインマップ委員会
発行日:2018年6月25日
発行所:総合資格
価格:1900円(税別)

 「環境建築」という表現はそろそろ市民権を得ただろうか。本書は「環境に配慮した建築物のデザインと技術を実際に見に行く」ことを想定した本。北は札幌ドームから南はハウステンボスまで全国137の建物の写真や地図、その建物が「環境建築」たる理由であるそれぞれの特長を紹介している。話題の建築物ではなく「環境」を主眼にしているため、題材は市庁舎やオフィスビル、学校等と幅広い。また「東京藝術大学国際演奏芸術高度研究スクエア 第6ホール改修」のように改修も取り上げ、「発想による遮音と響きの両立」と題し、「音響と意匠と構造のハイブリッドが、改修工事では通常考えられない」効果を実現したという。インタビュー記事や多彩な執筆陣による各々の解説文の充実差もさることながら静岡「地球のたまご」、新潟「八海山雪室」とその選択にも脱帽。 持ち歩きを想定し、縦長のB5判変形280ページと鞄に入れやすいサイズだが重量は488g。手に取るとずっしりくるが、読み応えたっぷりの内容の濃さの重みだろう。

***本書を抽選で読者3名様にプレゼントいたします。編集部宛てメールにて住所氏名明記のうえご応募ください。〆切りは7月末日。発表は発送をもってかえさせて頂きます。***




週刊不動産経営編集部  YouTube