不動産トピックス
ホテル運営会社次の一手を探る
2018.09.03 18:34
ホワイト・ベアーファミリーが大阪に エリア9店目300室規模オープン
ホワイト・ベアーファミリー(大阪府大阪市)は9月7日、大阪市浪速区敷津東に、ホテルWBFブランドの関西地区9号店として、「ホテルWBFなんばえびす」をオープンする。
同ホテルは御堂筋線・四つ橋線「大国町」駅徒歩5分に位置、敷地面積1686・69㎡、延床面積7338・65㎡、地上11階建て。客室はダブルルーム80室、ツインルーム183室、デラックスダブルルーム16室、ファミリールーム16室、ユニーバーサルルーム1室の全300室。
客室は、コンパクトでありながら機能的なビジネスタイプと最大6名まで利用可能なファミリータイプ。全客室に40型液晶テレビやナノイー加湿機能付き空気清浄機、モバイル端末のhandyなどを設置している。
ホテル最上階「ラ・ステラ」はルーフトップバーとなっており、大阪のシンボル「通天閣」を眺めながら、アルコールはもちろんのことバーベキューやたこ焼きなど大阪のソウルフードを提供する。週末には「マグロ解体ショー」など通常のホテルにはないイベントを開催する予定だという。
同ホテルは難波エリアでは4軒目の開業となり、今年中に「ホテルWBFなんば日本橋」、「ホテルWBFなんば黒門」を控える。国内の旅行者はもとより、引き続き増加傾向にある海外からの旅行者のニーズを期待している。
同社は2004年より沖縄、2009年より北海道で運営を開始した「ホテルラッソグループ」を前身とし、2016年より「ホテルWBF」へ順次リブランドのうえ、全国展開しているホテルチェーン。
2018年現在、主力の「ホテルWBF」ブランドのほかにスタイリッシュカプセルホテルの「シェルネルなんば by WBF」(大阪)、天然温泉付リゾートホテル「琉球温泉瀬長島ホテル」(沖縄)、関西発のグランキャンピング施設「パームガーデン舞洲by WBF」(大阪)等の宿泊施設を全国に24軒展開している。
2018年には東京、大阪、京都、福岡、沖縄に合計14軒のホテルが開業する計画で、2019年末には全国40施設規模となる予定だ。
JR品川新駅に「都シティ東京高輪」建設
「都シティ」ブランド第1号2019年開業
近鉄・都ホテルズ(大阪府大阪市)は、新ブランド「都シティ」の第一号ホテルとして、東京都港区高輪に「都シティ 東京高輪」を2019年2月11日に開業する。
同ホテルは、JR「品川新駅(仮称)」予定地前に位置。敷地面積991・81㎡、延床面積6897・94㎡、地上10階 地下1階、客室はダブル167室、ツイン32室の合計199室で平均客室面積約20㎡。
品川新駅(仮称)に至近という立地を活かして、観光目的の国内外利用をメインターゲットに、ビジネス需要も見込んでいる。
客室にはシモンズ社と共同開発したオリジナルベッドを採用する。ダブルルームは全室横180cm×縦200cmのキングサイズのベッドを設ける。浴室・洗面所はそれぞれ独立させ、浴室には全室洗い場を設置する。
10階全室は、グランドフロアとしてプレミアム感を演出するとともに、客室には無料のドリップコーヒーやグランドフロア専用のアメニティなどを導入する予定だ。また、グランドフロアには客室テレビのHDMI端子に接続する「Google Chromecast(クロームキャスト)」を搭載したホテル仕様のストリーミングサービス機器である、ルームキャストTMの導入を予定。自身のスマホやタブレットを使い、客室のテレビで動画や音楽を自宅にいるかのように楽しむことができるという。
同社は、都ホテルズ&リゾーツチェーンとして、国内外に21施設を展開しているが、今回、都ホテルズ&リゾーツのブランド強化を目的に2019年4月にブランドを再編する計画だ。ブランドのカテゴリーは、都ホテルの伝統と品位を継承する都市型フルサービスホテルを「都ホテル」、「都ホテル」のおもてなしを、宿泊主体に機能的に提供する都市型カジュアルサービスホテルを「都シティ」、リゾート型フルサービスホテルを「都リゾート」とする3つのカテゴリーを設定し、「都シティ 東京高輪」は、「都シティ」ブランドとした。
羽田エクセルホテル東急大改装
羽田エクセルホテル東急(東京都大田区)では、3階と5階の198室の客室改装工事を実施した。
今回のリニューアルでは、2020年の羽田空港国内線第2旅客ターミナルの国際線併用化に向けて、今後増加する訪日外国人や国内外のレジャー客へのニーズにこたえる為に、ツインルーム、ダブルルームを増室した。
主な改装内容は、カーペット・クロスの張り替え、家具・照明器具・一部ベッドの入れ替え、カーテンの取り替え。ポイントとなるのは、家具のスリム化により床面を広げ、移動可能なチェア&テーブルの設置。ハリウッドタイプツインルームに対応可能なへッドボードの採用、LEDの間接照明により明るい客室を実現など。
デザインコンセプトは、木の仕上げ材を多く取り入れたナチュラルでリラックスできる温かみのあるインテリアや、飛行機のジェット気流、海の水辺、空の色などをイメージしたカラーの採用。壁のアクセントクロスの色は、窓から見える景色になぞらえ、滑走路側の東棟は青い空を、西棟のターミナル側は、夕焼け空をイメージした。
また、大きなスーツケースも取り回ししやすいバゲージスペースや、収納類、ミニバーは扉、引出しをなくし、オープンで分かりやすく機能的なデザインの家具類を設置した。テーブル、椅子は用途に応じ、自由に動かせる利便性のあるデザインとした。
設計を担当したのは、観光企画設計社、施工は東急Re・デザイン。
同ホテルは第2期工事として2019年5月以降、4階・6階・7階の客室を着工。工事終了と同時に、全室禁煙化となる予定だ。
伊藤園ホテルズがリニューアルを推進
温泉旅館・リゾートホテルを運営する伊東園ホテルズ(東京都豊島区)では現在、新館のオープンや既存ホテルのリニューアル改装工事を順次進めているが、このほど、群馬県の伊香保温泉に「伊香保温泉とどろき」をオープンさせた。
同施設は、和室・洋室合わせて全93室、カラオケルーム、休憩室、大浴場、露天風呂などを併設する。
同施設は名湯伊香保温泉で伊東園ホテルズとして3番目となる。宿は伊香保温泉随一の観光名所である石段街のふもとに位置する。
「気軽に、気楽に、身近に温泉。」をコンセプトとする同社は、「温泉という日本の文化をもっと多くのお客様に知ってほしい、そして何度も足を運んでほしい」という考えから、「夕朝食バイキング+夕食時アルコール飲み放題付」プランをはじめ、和食を提供する「和食膳」プランなど、多様なスタイルの施設を運営している。
百洗練磨 住友林業と民泊施設を展開
民泊予約サイト「STAY JAPAN」を運営している百戦錬磨(宮城県仙台市)は、住友林業(東京都千代田区)との協業第一号となる、民泊施設「フォレステイ心斎橋」をオープンさせた。
同施設は、大阪メトロ四ツ橋線「四ツ橋」駅徒歩5分に位置、敷地面積144・28㎡、RC造9階建て全16戸と店舗1戸。
賃貸マンションを民泊施設に活用する国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業(特区民泊)として、大阪市から特定認定を受けて行う事業。百戦錬磨は、開業に至るまでの市場調査、両社での事業性検証・インテリアコーディネートなどに携わり、開業後は施設への集客・運営代行も担当する。
同施設は、インテリアショップやファッションブランド店、カフェやレストランが立ち並ぶ、大阪ミナミの情報発信エリアの一つである大阪市西区南堀江に位置する。観光や買い物に便利であることから、増加している外国人観光客に加え、日本人の需要も見込む。
部屋はそれぞれ異なる内装を採用しており、インバウンド需要を想定した和モダンな客室や、女子会部屋などを用意。プレミアムルームも設定し、腰壁にオーク材を使って木質感を演出した。
また「木の内装と間接照明の組み合わせが睡眠の質の改善や疲労の軽減に繋がる効果がある」という住友林業筑波研究所の研究成果を設えに取り入れ、睡眠の質を向上する室内空間にしている。
同社は民泊予約サイト「STAY JAPAN」で日本全国の多様な宿泊の選択肢を提供するため、これまでに培った合法民泊運営のノウハウを活用した独自のソリューションを基に運営代行事業を推進していきたいという。
ヨドバシ梅田タワーに出店へ
阪急阪神ホテルズ(大阪府大阪市)では、ヨドバシホールディングス(東京都新宿区)が開発する「(仮称)ヨドバシ梅田タワー」に、ホテルを出店する計画だ。
計画地は大阪梅田の中心に位置し、JR「大阪」駅・阪急「梅田」駅のほか、各線梅田駅からアクセス至便の好立地。
客室数は約1000室。ホテルの開業は2020年初春を予定している。
ハイアットが沖縄に新ホテル
ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄(沖縄県国頭郡)では8月21日、ハイアットブランド国内初となるビーチリゾートとして開業した。
同ホテルは、「ザ・アイランド」320室、「ザ・ビーチハウス」24室の計344室。料飲施設のほか、スパ、フィットネスセンター、屋外・屋内プール、宴会場、チャペルなどを併設する。同ホテルの経営は、東急不動産(東京都港区)、NTT都市開発(東京都千代田区)、ミリアルリゾートホテルズ(千葉県浦安市)の3社が共同して設立した瀬良垣ホテルマネジメント(沖縄県恩納村)が行う。