不動産トピックス

第20回不動産ソリューションフェア見どころ紹介「立駐(機械式駐車場設備)では困ってませんか?」-立駐の平面化はSmart Deckで解決できる-

2018.10.15 13:06

講師:剛力建設 業務統括部長 吉田英樹氏
10月16日 11時20分~12時10分 H会場
10月17日 16時30分~17時20分 H会場

 マンションやビルの敷地内に設置されることの多い機械式駐車装置は、老朽化が進行すると機器を最新式に入れ替えるというのが一般的である。しかし、リニューアル時の費用負担が大きいだけではなく、ライフスタイルの変化によって駐車装置そのものの需要が減少。最新機器を導入しても稼働の実態に見合わない運用になってしまうことも考えられる。駐車装置のリニューアル工事の周期は15年から20年とされる。その間、我々の生活にはカーシェアリングやライドシェアといった用語が登場し、自動車を「所有する」時代から「利用する」時代へと変化を見せている。需要が見込めない機械式駐車装置を撤去して、土砂にて埋戻すという方法も考えられるが、地下空間を土砂で埋め戻した場合、駐車ピットが地盤沈下する恐れがあることから、土砂にて元あった状態に戻すことは現実的な方法とはいえないのだ。
 駐車場の設置・施工工事を行っている剛力建設(東京都江戸川区)では、こうした機械式駐車装置に対する需要の変化に着目。不要となった機械式駐車装置を撤去し、土砂を埋め戻すことなく平面の駐車場を整備する「スマートデッキ」を開発した。この「スマートデッキ」は、既存の機械式駐車装置を撤去した後、地下空間を温存しながら柱と梁を設置する。そして地上面と同じ高さに床板を設置すれば工事は完了。現場の状況にもよるが、既存の装置撤去から工事完了まで最短で3日という短工期で駐車場の平面化を実現できる。「スマートデッキ」を設置した場合の重量負荷は、土砂を埋め戻した場合と比べると50分の1程度と非常に軽量。電源不要で運用できることからメンテナンスフリー、電気自動車の充電スタンドもオプションで取り付け可能だ。同社の山﨑智博社長は「『スマートデッキ』の保証期間は、永久不滅です」と話す。立体駐車場工業会(東京都中央区)の資料によると、機械式駐車装置の製造・販売を手掛ける各メーカーが販売する台数は新規・リニューアル合わせて年間で約3万台に及ぶ。山﨑氏は今後の目標について、「年間で1000台の『スマートデッキ』施工実績を積み上げていきたいと語る。2020年代から本格的に始まるコネクテッドカーや自動運転の進化により、駐車場の『減築』ニーズは今後も高まるものと予測され、短工期・低コストの『スマートデッキ』は建物所有者にとってメリットの高い工法であると思います」と述べている。なお剛力建設は今回の「不動産ソリューションフェア」で2日間にわたり実践セミナーを開催する。テーマは「『立駐(機械式駐車場設備)で困ってませんか?』-立駐の平面化はSmart Deckで解決できる-」。駐車場の運営に悩みを抱えるオーナーは是非同社セミナーを聞いて頂きたい。




週刊不動産経営編集部  YouTube