不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2018.11.12 15:57

アコーホテルズ フランス発酒井最大級チェーン店が大阪に初進出 「イビス」ブランド国内2店目を開業
 フランス・パリを拠点とし、世界95カ国に4100を越えるホテルやリゾートを展開する世界最大級のホテルチェーン・アコーホテルズは、新たに「イビス大阪梅田」(大阪府大阪市)を11月1日に開業させた。同ブランドでは、「イビス東京新宿」に続き日本国内では2軒目となる。大阪では初進出。
 同施設は、JR「大阪」駅と「梅田」駅より徒歩4分に位置し、地上14階建て、客室数は181室。
 眠りの質にこだわり、イビス独自に開発された快適な睡眠をお届けする「イビススイートベッド」や寝心地よいマットレス、枕にこだわり、「快適な滞在をご提供します」(同社)。
 ワークデスク等の設備のほか、各客室には、部屋ごとにデザインが異なるイビス大阪梅田から大阪城、HEP FIVE、梅田スカイビル、グリコまでの名所全4種の地図をインテリアとして飾っている。
 イビスブランドの中でも新コンセプト「Music+ibis」を体現した1階オールデイ・カスタマイズ・カフェ「COOKPARK」が最大の特徴。現在、梅田付近ではライブバンドを聞ける場所が少ないなか、「COOKPARK」では、本物の音楽を気軽に体験できる場として毎週水曜日の夜に生バンド演奏のイベントを開催する。
 昼はコミュニティプレイスとなることを目指し、朝食はもちろん、ランチ、カフェ、バータイムと1日を通じて楽しめる場を提供する。メニューは、カスタマイズがコンセプト。サンドウィッチ、パスタやタパスなどに加え、目玉となる"どらやき"等のメニューもすべて自分好みにアレンジできるという。
 同ホテルでは、若手アーティストの育成も視野に入れ、宿泊者だけでなく、近隣への通勤者や梅田を訪れる多種多様な人々が、音楽・アート・ファッションで気軽に繋がることができる場を提供することで、ホテル自身も進化し文化・芸術を世界へ発信するニュージェネレーションホテルを目指していきたいという。 
 「イビス」ブランドは、「ベストプライスで快適なステイ」を提供する、アコーホテルズのエコノミーホテルブランド。世界67ヶ国に1152ホテル、14万5000ルームを展開する世界で4番目となるエコノミーホテルネットワークを誇る。
 今回の「イビス大阪梅田」の開業により、アコーホテルズの国内ホテルネットワークは、札幌2軒、東京3軒(銀座・新宿・田町)、新浦安、横須賀、名古屋、大阪、京都、那覇を含む計14軒となる。現在、スイスホテル、ノボテル、メルキュール、イビス、イビススタイルズ、プルマンの6ブランドを国内で展開し、来年春には「Mギャラリーbyソフィテルブランド」を京都に初展開する計画だ。

大江戸温泉物語が志摩エリアホテル取得
 大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ(東京都中央区)のグループ会社である大江戸温泉物語(同)ではこのほど、「タラサ志摩ホテル&リゾート」(三重県鳥羽市)を取得した。
 同施設は、竣工1992年4月、鉄筋コンクリート造、延床面積1万7746・82㎡、客室数122室。リニューアルしリブランドオープンさせる。

USJ近くで大型民泊施設が始動
 民泊運用代行等を展開しているNexStay合同会社(大阪府大阪市)は民泊施設「NexStay HOUSE 大阪ウェスト」を9月11日にオープンさせた。
 同施設は阪神線「伝法」駅まで徒歩7分、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまで電車で12分で行くことができる。 
 建物は2階建ての戸建てタイプ。1棟貸し切りでき、最大7名で宿泊可能なのが特徴だ。もちろん住宅宿泊事業法の許可済み物件。
 ダブルベッド3つ、エアコン、電子レンジ、掃除機、洗濯機などを完備する。
 ホテルより非常にリーズナブルで、ファミリーはもちろん、カップルやグループ、女子旅の利用に期待している。

ヒルトンホテルが2021年長崎に
 グラバーヒル(長崎県長崎市)とヒルトン(米国・バージニア州)はこのほど、「ヒルトン長崎」の開業に向けてフランチャイズ契約を締結したことを発表した。
 同ホテルは、長崎駅周辺土地区画整理事業15街区1画地に位置、延床面積は2万300㎡、地上10階建て、客室数は200室を予定している。着工は2019年夏で、竣工は2021年夏を予定している。
 「ヒルトン長崎」は、2021年秋に開業が予定されている(仮称)長崎市交流拠点施設(MICE施設)と隣接するホテルとして建設される。2022年に予定されている九州新幹線長崎ルート開業に伴い新しくなる「長崎」駅の西側に位置し、「長崎」駅にも直結しているという立地に当たる。また、グラバー園や大浦天主堂、稲佐山など様々な観光スポットへのアクセスにも最適な場所になるという。 
 また同施設は学会や大会・コンサート来場者などの利用も期待する。観光だけでなくビジネスにも最適な場所でもある事から、長崎市の交流人口拡大にも大きく貢献する事が期待されている。   グラバーヒルは、輸入車販売事業・不動産事業などグループ全15社を展開している松藤グループ内のホテル事業会社として、現在長崎市内でフルサービス型外資系ホテルを運営している。

フェリーチェ グループ最大級ブランドスタート
 沖縄・九州・大阪・札幌・東京にブティックホテルを展開するフェリーチェ(本社・沖縄県那覇市)は、現在、「ホテルリリーフ」「リリーフプレミアム」「ホテルストーク」「ホテルフェリーチェ」「イチホテル」の5ブランド9店舗展開している。
 10月にはグループ最大規模の最上級ブランドとして「ホテルフェリーチェ心斎橋」(大阪府大阪市)をオープンさせた。ファインバブル発生器のパイオニアメーカーであるサイエンス(大阪市淀川区)とのコラボレーションによるクレンジングミストシャワー「ミラブル」を装備したバスルームを全室に完備しているのが特徴だ。
 同社は今後も多店舗化を積極的に進めていく。11月には「イチホテル赤坂 by RELIEF」(東京都港区)、「イチホテル神田 by RELIEF」(東京都千代田区)、2019年春には「イチホテル浅草橋 by RELIEF」のオープンを予定している。

大規模民泊専用施設を計画
 民泊運営サービスを提供するグランドゥース(福岡県福岡市)では、大阪・「新今宮」駅至近に大規模民泊専用施設をオープンさせる。
 同施設は、施工床面積2893㎡、客室数50室(予定)で、ビル名は「丸美衣料ビル」。1階フロアは丸美衣料の作業服・腰道具の店舗が入居する。開業は2020年7月の予定。
 今回オープンが決定した施設のある新今宮駅近辺エリアは、交通の利便性、また大手総合リゾート運営会社も2022年オープンに向け開発に着手した地域としても今後大阪観光の拠点となりえる地域として注目が高まっている。 
 また、施設最大の特徴は、45㎡にも至る居室で、著名デザイナー監修の元、洗練された空間と快適性を追求した家具家電を揃え、同社施設のコンセプトである「至福の日常空間を提供する」を実現していきたいという。
 同社は西日本を中心に300室を超える民泊施設を運営しており、12月末には500室を達成する見込みで順調に事業規模を拡大している。

横浜欧風倉庫を模したカプセルホテルが話題に
 世界の民芸やフォークロアを取り入れた商品を取り扱っているアミナコレクション(神奈川県横浜市)は、「HARE-TABI Traveler's inn YOKOHAMA」(ハレタビトラベラーズインヨコハマ)を横浜市中区に10月19日オープンさせた。
 同施設はJR京浜東北根岸線「石川町」駅徒歩5分に位置、横濱の欧風倉庫をイメージし、異国情緒を感じるラウンジや、壁面には、古き良き横浜のモノクロ写真と、個性的なリメイクランプを配置する。
 客室は豪華寝台列車をイメージした個室デザイン、幅1・2m×高さ1・3mの個室空間を確保したほか、海外調度品によるインテリア、旅の疲れを癒すこだわりの寝具を用意した。タイプは男女兼用のA個室寝台、女性専用のB個室寝台、同じくDX個室寝台。室内には貴重品BOX、ミラー、テーブル、コンセント2口、ハンガーを配置する。
 館内にはFREE WI-FI、シャワールーム、洗面台、トイレ、空気清浄機、電子レンジ、電気ポット、ヘアアイロン、ドライヤーを用意している。
1階には「横濱焙煎窯だし珈琲」を併設。横濱港に荷揚げされ、横濱で焙煎された新鮮な珈琲を提供する。
 同社は創業42年。世界各地の伝統的なモチーフや色使いを取り入れたファッションや雑貨を扱う「チャイハネ」、ハワイの奥深い魅力を発信するハワイアン雑貨「Kahiko」、モダン和雑貨「倭物やカヤ」、日本の美しい心を表現したパワーストーンショップ「岩座」など、日本をはじめ世界各地の民芸を、現代の都市生活で活かすためのブランド事業、卸事業、店舗事業を展開している。




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