不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2018.12.10 15:03
■天翔ビルディング(東京都中央区)は都内で18の一棟(丸ごと)レンタルオフィスを展開している。今年9月には「京橋」駅から徒歩1分の「喜久家ビルディング」1、2階にインフォメーションサロンをオープンした。
レンタルオフィス、シェアオフィスやコワーキングスペースが増えたことで駆け出しの士業や起業家はオフィスを借りやすい環境が整ってきた。「天翔オフィス」でも1人や2人の少人数が使える部屋から8人ほどが使える区画まで用意。企業の成長段階に合わせてのオフィスを提供している。
クライアントにとって手間となっていたのが「内覧」。
代表取締役と話す。ほとんどのクラインアントがいくつかの物件を候補に回ることが多いという。
「通常、候補にあがるのは4件ほど。しかし見て回るとなると、2件くらいで疲れてしまいます。そこで映像で『天翔オフィス』を体験していただいて判断材料にしてもらうためにつくったのが『インフォメーションサロン』です」(福尾氏)
クライアントからは好評だ。「『天翔オフィス』は都内主要駅から徒歩5分以内に立地している。そうなると焦点になってくるのは内装。バーチャル映像で確認することで、クライアントのオフィス選びもスムーズになっている」という。
今後、同社では2020年までに23棟体制にしていく予定。
「レンタルオフィスのリーシングは建物が竣工してから」だという福尾氏。大手の再開発のように「竣工前に決まる」という世界は「夢のまた夢」。だからこそクライアントがスムーズに決められる仕掛けを導入している。
■東証マザーズに上場し、不動産投資型のソーシャルレンディング業界でも地位を築いているロードスターキャピタル(東京都中央区)。
最近、銀座エリアの中でオフィスを移転したが、以前は恵比寿でオフィスを構えていた。「ただその頃から人が多くて、オフィス面積が足りてなかった。別のオフィスも借りることで、なんとか体制をやりくりしてきた」とのこと。今回新しく移転したオフィスは「将来の成長を考慮しても、当面は十分なサイズ」。
さて本業のクラウドファンディングは前年に比べ大幅に伸長。2018年12月期は当初計画を上回るペースでここまで来ている。
クラウドファンディング業界の雄。腰も据わったことで事業の本格展開に向け動き出す。
■横浜に現れた温浴施設内のコワーキングスペース。「スカイスパ横浜」内にあり、同施設を運営する国際企業(横浜市西区)販売促進広報部チーフの大智由実子氏によれば「オープンから1カ月足らずだが好調」とのこと。平日、土日祝日問わず、サラリーマンやフリーランスなどが訪れては、コワーキングスペースで仕事、疲れたらサウナでリラックス、またスペースで仕事、という循環を繰り返すのだとか。なぜ、このような試みを始めたのか。その「意外な背景」については、弊紙12月発行号のいずれかでお伝えしたい。