不動産トピックス

今週の一冊

2018.12.17 10:54

税理士は不動産のプロではない

相続税は過払いが8割
著者:保手浜洋介
発行:18年6月11日
発行所:かんき出版
価格:1500円(税別)

 「税金の過払いを『1円』でも少なくするための」本だという。相続税を納めた人のうち、8割が余計に負担していた、すなわち過払いだそうだ。
 著者は税理士法人を立ち上げ、更に公認会計士でもあるが、「税理士は不動産のプロではない」と明言。土地の評価の仕方のプロではないということだ。過払いの原因は税理士による税金の計算方法のミスではなく、土地の評価が適切になされていないということから生じるという事実には驚きだ。「土地は一つとして同じものはなく個別性がかなり高い」ゆえに、土地の詳細な減価要因を検討すれば税金はだいぶ安くなるはずなのだ。坂道の近くの土地は評価減など、トリビアも紹介されている一冊。




週刊不動産経営編集部  YouTube