不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2019.04.15 12:12

■ケルヒャー ジャパン(横浜市港北区)が先月1日より業務用窓用バキュームクリーナー「WVP 10」を発売した。購入した清掃スタッフからは、「使いやすい」との声が寄せられたとのこと。
 業務用の窓用バキュームクリーナー「WVP 10」は、水分を吸い上げるハンディ型のバキュームクリーナー。コンパクトかつ静音性に優れており、雑巾などで拭く従来の窓清掃と比較し3倍速い(同社調べ)。窓だけでなく、テーブルや鏡、店舗などのショーケースにも簡単に使用でき、1つで多様な清掃環境に生かせる。ちなみに弊紙記者も取材時に同製品で清掃業務を体験したが、驚くほど使いやすく、清掃作業も速くこなせた。ベテランの清掃スタッフともなれば、従来の窓清掃に掛かっていた時間を大幅に短縮できるだろう。
 だがそれ以上に感じたことは、窓清掃を急ピッチで行う同社スタッフの姿が常人離れして見えたこと。「ビルの新たな付加価値=常人離れした窓の清掃スタッフがいる」。そんなテナントビルがあれば、見てみたい気もする。

■神田豊島屋(東京都千代田区)が内神田に保有する「豊島屋ビル」では、昨今地下2階に入居していた写真スタジオが退去し、代わりにボルタリングのジムが入居した。
 近年内神田では、複数のマンション建設工事が行われている。同社会長の木村蓉子氏は「建設工事が行われているので、てっきりテナントビル、それもオフィスビルが建つのかと思っていたら、マンションが建設されていた。というケースが多々ありました。築古のオフィスビルが解体され、新たにマンションが建つ様子から内神田も住居ニーズが高い場所なんだと改めて実感しました」と語る。
 その一方で、今回新たに入居したテナントは近隣住民をターゲットに開業。仕事帰りのワーカーにとっても気軽に汗を流せる環境として適していると思われる。実際、同ビルは大手町にも近く、入居テナントも大手町エリアに入居する優良企業との取り引きや交流もある企業が多い。この機会に、入居テナントのワーカーでボルタリングを始める人も出てくるだろう。

■年々注目度が高まっている「清掃ロボット」。次号の4月22日号で掲載を予定しているフィグラ(東京都千代田区)は、自律移動型清掃ロボット「F.ROBO CLEAN(エフロボ・クリーン)」を開発。2009年から販売する。
 ロボット自体は小型であるが清掃面積は広く、1時間でおよそ400~500㎡の床を清掃する。取材時には清掃動画も拝見したが、一見可愛らしい姿をしたロボットがせっせと床を清掃する姿は、応援したくもなった。これら清掃ロボットの性能が更に向上すれば、ゆくゆくは「床清掃の主役はロボット」の時代が来るだろう。
 唯一懸念したことは、歩行者が清掃ロボットに気付かずに蹴ってしまうこと。「そんなことあるか」と思う人もいるかもしれないが、注意散漫な人も中にはおり、その様な人に蹴られるロボットもなくはない。間違ってとはいえ、蹴られるロボットを想像すると可哀相にも見えてくる。




週刊不動産経営編集部  YouTube