不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2019.11.25 10:53

■11月13日~15日の日程で東京ビッグサイトにて開催された「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2019」(主催:全国ビルメンテナンス協会、日本能率協会)。3日間の日程を終えて150社300ブースが出展、来場登録者数は1万2776名を数えた(「香りデザイン東京」含む)。今回の展示会では大手ビル管理会社でも導入が相次いでいる、ビルメンロボットの展開企業も多く出展。清掃を中心として多くのロボットが集結した。来場者もこれらの展示を興味深そうに見ていた。
 また中央のステージでは第16回全国ビルクリーニング技能競技会も開催。「日本一のビルクリーニング技能士の栄光をかけ全国の精鋭達が集う競技会」とのことで、多くの業界関係者がその技術に見入っていた。

■スルガショックがじわじわと効いているようだ。フラワーホーム(埼玉県春日部市)代表取締役の大田拓也氏は「買い手となるエンドユーザーが非常に慎重になっている」と指摘する。同社では実需用から収益物件まで幅広く手掛ける。拠点を置く春日部や越谷などでは主に実需での取引が多いが、かつては売れていた学区圏内の物件が売れにくくなっているというのだ。より価格が下がる、という推測が強く働いているようだ。
 「かつてサラリーマン投資家がワンルーム物件を買いあさってた頃、不動産価格は高騰し『市況が良い』と言われていました。しかし、スルガ銀行の問題や引き締めが強化されたことなどで、多くの投資家が買えない状況となっています。一時期、越谷でも高値を出していた時がありましたが、現在は下り坂に来ているのが現状です」  「サラリーマンがワンルームマンションにこぞって投資する状況はさながら『バブル』で、今は正常化に向けて動き出しているということではないか」とも話す大田氏。ただビジネスとしては影響を受ける。同社の売買事業でも「次の手を考えなければならない」と話している。

■JLLは11日、「不動産&ホテル投資フォーラム2019」を開催した。「Future AMBITION」をテーマにしたフォーラムでは、国内外の不動産市況からシェアオフィス市場、不動産テックの動向からホテルマーケットまで幅広いセミナーが行われた。
 冒頭で挨拶を行ったJLL日本代表取締役社長の河西利信氏は日本、そして世界の不動産動向が変化し続けるなかで「変化を体感できるフォーラムとなってほしい」と話した。
 今年で8年目を迎えたフォーラム。オリンピックイヤーとなる来年のテーマに、今から注目しておきたい。




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