不動産トピックス
日本橋特集 街を彩る名店探訪 ぺしゃわーる
2020.02.03 15:54
日本橋 カフェ「ぺしゃわーる」 オフィス街に佇むオアシス
東京メトロ「日本橋」駅B3出口から徒歩2分のビルの地下に、ひっそりと隠れ家のようなレトロでノスタルジックな雰囲気のカフェ「ぺしゃわーる」がある。
命名したのは作家の故・井上靖氏。「ペシャワール」とは、中国からヨーロッパへのシルクロード沿いにあるパキスタンのザクロの木が多い商業都市のことで、旅人にとって旅の疲れを癒すオアシスのような場所だったと、自筆の書が壁に掛けられている。シルクロードに魅せられ、ペシャワールに赴いた経験があった井上氏は、同店がオフィス街に佇むオアシスになるようにと名付けた。
創業当初はカフェタイムのみの営業で、高島屋の買い物客をメインターゲットとしていた。現在はバータイムも営業しており、近隣のビジネスマンが多く来店する。店内は静かなBGMが流れるおしゃれで落ち着いた空間となっている。店内の一角には半個室のテーブル席があり、打ち合わせや会議等に利用されることが多いという。
コーヒー豆は国立市のメーカーから上質なものを仕入れているというこだわりぶり。コーヒーの味も折り紙付きで、特に布のフィルターで淹れるデミタスコーヒーは深い味わいを楽しめる逸品だ。
バータイムでは多くのお酒を取り揃えている。その中でもカフェタイムに提供するアイスコーヒーをベースにした、カクテル「ブラックルシアン」が人気だ。同店の「ブラックルシアン」のファンは多く、同メニューを目的に来店する人も少なくないそうだ。オレンジピールのチョコレートも人気商品。お酒によくマッチし、上質なチョコをつまみながら飲むという贅沢なひとときを堪能できる。
古くから通うお客様も多く、上司から部下へと紹介しながら代々来てくれる方々、海外赴任帰りに数年ぶりに来店し「まだあってよかった」と言ってくださる方など、近隣で働く方の憩いの場として利用されている。
日本の中心で老舗が多く残っている魅力的な街「日本橋」のオアシスとして、これからも多くのビジネスマンを癒していくことだろう。