不動産トピックス
日本橋特集 街を彩る名店探訪 日本橋ふくしま館 MIDETTE
2020.03.02 17:35
室町 「日本橋ふくしま館 MIDETTE」 福島の今と魅力をMIDETTE
室町3丁目交差点から1分弱で「日本橋ふくしま館 MIDETTE」に着く。「MIDETTE(ミデッテ)」とは、福島の方言で「見てね、来てみてね」という意味。2014年4月のオープン以来、福島県の情報発信拠点にふさわしいその愛称で親しまれている。東日本大震災によって福島県には風評被害も大きく及んだ。県民の復興への願いと、生産者たちのブランドイメージ回復への強い意志を受け止め、県主導で同館が開設された。
この地を選んだ理由として、「日本の商業の中心地であり、交通の便に優れ、店舗面積と賃料のバランス」の3点を挙げた館長の石川朋浩氏。周辺には他県のアンテナショップも多く、スタンプラリーなどで連携するメリットも見込めるという。館内では全国に誇る日本酒をはじめ果物や菓子、工芸品などの特産品を約2500品目展示。なかでも日本酒コーナーには常時400銘柄以上が並び、全国新酒鑑評会「金賞受賞数7年連続日本一」を達成した同県の自信が感じられる。酒類以外で人気ナンバー1は、代表的な銘菓「ままどおる」。他にも県内各エリアの名産品が陳列され、それぞれにファンが多い。
また、同館ならではの特色は食のPRイベントが多いことだろう。石川氏によると「各市町村から生産者の方や、地元の飲食店さんが来てくれます。週替わりが多いですが、2~3日で入れ替わる場合も。お客様からは『いつ来ても新鮮』、『本場の喜多方ラーメンが食べられた』と好評です。ほぼ毎日あるイベント情報は、当館のホームページやフェイスブックでチェックしてほしいですね」とのこと。福島県にゆかりのある都民に加え、最近は近隣オフィスワーカーの来館も増えた。昨年6月には来館200万人を達成し、売上・来館者数を伸ばし続けている。石川氏も「ここで魅力を知り、実際に福島を訪れてほしい」と話す。
「福島の今と、魅力・元気・活力を『見でって』」。そんな県民の声が聞こえてきそうな同館。未曽有の災害に直面した県ゆえの団結力が伝わってくる。