不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2020.04.13 16:53

■つくばエクスプレス線「つくば」駅から徒歩2分に位置する「つくばセンタービル」1階に、コワーキングスペース「up Tsukuba」がある。
 「up Tsukuba」は、年間350本以上のイベント企画・運営を行ってきた筑波大学そばのコワーキングプレイス「Tsukuba Place Lab」を運営するfor here(茨城県つくば市)と、フージャースコーポレーション(東京都千代田区)が提携し開始。茨城県内で2拠点目、つくばセンターエリアでは初の拠点となる。半個室席は9席、フリーアドレス席は24席の合計33席。天候の良い日はオフィスの外にオープン席も設けることから、席数は場合により増設可能だ。また4人用と6人用の会議室を2部屋設置し、ミーティングや打ち合わせ等々のニーズにも対応できる。
 for hereの共同代表・堀下恭平氏は「先月末から4月30日までの期間限定で、会員登録時の初回事務手数料1万円を無料に致します。と同時に、この期間中はドロップインでの利用受付を一時的に停止しました。会員登録された方のみが、より快適に利用できる内容となります」と語る。
 もとより、1人ひとりの作業スペースを広く設計し、40坪(132㎡)の空間に密集しないよう座席も絞っていた。新型コロナウイルスの事態の収束が見えない現状と、同エリアでも高まるリモートワーク・テレワークの需要に今後も継続して応えていく。

■都内で新型コロナウイルスの急激な感染者増加が懸念される中、多摩地域では4月8日時点で合計118名であった。日に日に増加する感染被害について、「立川」駅北口に「高柳ビル」を保有する高柳商店(東京都立川市)社長の高柳良浩氏は「どこの地域も駅周辺に来客型の商業店舗が集積しています。来客数が減少すると店子(テナント)の経営状況に響き、退去する企業も出てくるかもしれません。ですが感染者が発生すると、ビルの衛生面が指摘され、風評被害も想定されます」と悩ましい状況だ。
 そもそもビルオーナーは、入居テナントの従業員や固定客から感染者が発生した場合、どのような経路で感染が発生したのかも含めた詳細な状況を知る必要がある。普段からテナントとコミュニケーションを図り、かつ連絡先も把握していなければならない。
 高柳氏は「『ウチには関係ない』が最も怖いと思う。テナントと協力して、衛生面の維持に引き続き注力する」と語った。




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