不動産トピックス

今週の一冊

2020.07.13 15:54

民法改正を機に学びなおしたい法律

民法改正で変わる不動産賃貸借ビジネスの法律知識
著者:デイリー法学選書編修委員会
発行日:2020年5月5日
発行所:三省堂
価格:1600円(税別)

 4月1日、民法が改正された。正確には既に3年前に改正民法は成立しており、4月1日に新しい民法が施行となったのだが、さてどう変わったのか、正しく理解はできているだろうか。
   法律へ対する意識は人それぞれだ。我々に等しく適用される法律であるが、専門家以外ではきちんと条文を読み込み勉強することは滅多にない。法律に頼る場面は普通に生活していれば滅多にないからだ。トラブルが起きて慌てて弁護士相談をするのが一般市民のほとんどだろう。それで十分といえる。
   さて、不動産オーナーはそれではいけない。不動産賃貸借ビジネスは、法律知識がなければできない仕事といっても過言ではないのだ。  賃貸借契約はもちろん、知っておくべき関連法律は山のようにある。法を理解する楽な近道はない。地道に書籍で勉強することも不動産オーナーには必要なのだ。
   本書は賃貸借にフォーカスした法律解説本。全体像から個別の事例を基にしたコラムまで、「なぜ特約をおくのか」といった基礎から丁寧に解説。「建物競売等における土地賃借権譲渡の許可」など、一度はきっちり読み込んでみても損はない。受験勉強のようにアンダーラインを引いてしっかり勉強がしたくなる1冊。




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