不動産トピックス

今週の一冊

2020.07.20 14:29

土地評価の入門書 財産評価基本通達から

正しい調査・画地調整を行うためのハンドブック 土地評価実務の教科書
著者:岡部弘幸・比佐善信
発行日:2020年4月13日
発行所:現代書林
価格:2500円(税別)

 相続財産の約半分を占めるという不動産。だがその適正な評価を所有者がきちんと把握することは難しい。いざ不動産評価が必要な場面になると、プロに丸投げしがちだ。トラブルの場合に弁護士に丸投げする人は多くないが、税金などの面倒なおカネ関係になると途端に専門家への丸投げは多くなるらしい。
 さて、土地評価が必要になる場合とはまずは相続がある。
 「相続税申告における土地評価には、財産評価基本通達以外にも、都市計画法や建築基準法などの不動産関連知識が非常に多く必要」から始まるまえがきから想像がつくが、本書は実務者へ向けた実務の教科書だ。
 理想の土地評価は「税理士と不動産業者・測量業者などが連携して対応すべき」というが、基本の「財産評価基本通達」を理解していない業者もいることから、本書では調査項目や読み方・判定方法、作図などコンパクトにまとめている。土地評価に慣れていない税理士や不動産業者のための土地評価入門書とのことだが、家庭菜園や屈折路など様々な事例の解説は素人にも読み応えあり。
(※本書は「今週の読者プレゼント」対象です。応募要項は第3面をご覧ください)




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