不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2020.08.03 15:09

ワシントンホテル 朝食スペースをシェアオフィスで貸出

 ワシントンホテル(愛知県名古屋市)では、運営するR&Bホテルチェーンの一部店舗において朝食会場として使用するロビースペースを、企業を対象としたスペースシェアリングサービス「TIMEWORK」へシェアオフィスとして加盟登録し、貸出を開始した。   ロビー朝食スペースの貸出は、R&Bホテルチェーン初の試みとなる。
 新型コロナウイルスの影響に伴い、三密を避けるための分散勤務や、出先からできるだけオフィスに戻らずに仕事をするといったリモートワークのニーズが高まってきている。こうしたことから、ビジネスホテルという立地の良さを活かし、ワーキングスペースとして利用してもらおうというもの。
 利用したい企業は、「TIMEWORK」へ利用登録し、利用者は、スマホ・PCの「TIMEWORK」で施設を探す。「TIMEWORK」からQRコードを発行し、利用者はQRコードをR&Bホテルの入口にあるリーダーにかざして利用する。
 ホテル業界としても企業出張や、イベント、個人旅行の自粛等により、ホテル利用需要は大幅に減少しており、コロナ収束後もWeb会議の定着等により出張数は従前よりも減少することが懸念されている。「コロナ禍で変わりつつあるビジネススタイルへの対応を図り、また、今まで朝食利用時以外には使用していなかった遊休スペースを有効活用し、ホテルとしての生産性を高めていきたい」(同社)という。
 「TIMEWORK」は、グラフェンユニファイおよびリベラが東京建物、日鉄興和不動産、日本土地建物と共同で開発した、企業を対象としたスペースシェアリングプラットフォーム。 シェアオフィススペースを提供したい事業者が加盟登録することで、利用したい企業が、加盟事業者の各スペースを自由に利用することが可能になる。
 順次、R&Bホテルチェーン全24店舗へ拡大していく。
 同社は「ワシントンホテルプラザ」と「R&Bホテル」の2ブランドを展開しているが、近年は「R&Bホテル」を中心に新規出店を進めている。
 「『ワシントンホテルプラザ』は、ツインやダブルの客室を併設しています。基本的には『R&Bホテル』よりも若干グレードが上という位置づけです。主力の『R&Bホテル』は客室がシングル中心で9㎡と、他のビジネスホテルよりも狭く、1㎡当たりの収益性が高いのが特徴です。このため、今後ホテルが供給過剰になった場合でも、コスト競争力で勝り、利益を確保できるのが強みです」(内田社長)。
 所有は基本的にせず、地主に建物を建ててもらい、賃料を支払うマスターリース型がメイン。現在、一部は自社所有しているものもあるが、今後もよほど好立地で収益性の高いものでなければ所有はしないことでリスクヘッジをしている。

IHG 「ホリデイ・イン&スイーツ新大阪」10月開業 「ホリデイ・イン」ブランド年内2軒目
 インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG 日本事務所・東京都港区)の日本国内運営会社であるIHG・ANA・ホテルズグループジャパン合同会社(同)では、同ホテルのアセットマネジメントを担当するパシフィカ・キャピタル(同)のグループ会社である新大阪ホスピタリティ合同会社と、フランチャイズ契約を締結し、10月1日に「ホリデイ・イン&スイーツ新大阪」(大阪府大阪市)を開業することを発表した。
 関西エリアの玄関口である新大阪駅から徒歩圏内に位置する同ホテルは、大阪の中心地だけでなく関西広域へのアクセスも良く、ビジネス旅行・レジャー旅行の双方に魅力的なロケーションにある。
 特徴的なのは、スイートタイプを中心とした客室ラインナップ。近年需要が高まるスイートタイプへのニーズに応え、全185室中126室を、ベッドルーム、キッチン、ダイニングにランドリーを併設したコンドミニアム仕様のスイートタイプとした。
 国内に5軒のホテルを展開する「ホリデイ・イン」ブランドの中で、スイートタイプの客室を有するのは日本初となる。スイートタイプ客室の広さは30~45㎡と広めで、家族・グループ・長期滞在者に快適な環境を提供する。また、1~2名での利用、短期滞在者にはツイン及びダブルベッドのホテルタイプの客室59室も用意し、滞在人数や目的に合わせて客室タイプを選ぶことができる。 
 「ホリデイ・インブランド」はIHGのメインストリームカテゴリーブランドで、「Joy of Travel for All」のコンセプトのもと、世界中の都市やリゾートに4200軒超のホテルを展開している
 IHGは、日本国内において、「インターコンチネンタル」、「ホテルインディゴ」、「ANA クラウンプラザ」、「ホリデイ・イン」の4ブランドで、34軒のホテルを展開。「ホリデイ・インブランド」としての年内の開業は、7月1日に開業した「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」に続き、「ホリデイ・イン&スイーツ新大阪」が2軒目となる。

楽天×東急Rで自動走行ロボ配送
 楽天(東京都世田谷区)と東急リゾーツ&ステイ(東京都渋谷区)では、東急リゾーツ&ステイが運営する長野県茅野市の複合リゾート施設「東急リゾートタウン蓼科」のグランピング施設「グラマラスダイニング蓼科」で、自動走行ロボット(UGV)を活用した商品配送サービスを、8月1日から9月22日までの期間限定で提供する。
   今回の取り組みでは、東急リゾーツ&ステイのスタッフが、「グラマラスダイニング蓼科」内の「THE CAMP」宿泊者を対象に、楽天が提供する自動走行ロボットを活用した無人配送ソリューションを用いて、実際の運用までを担う。
 東急リゾーツ&ステイが運営する施設に自動走行ロボットにより商品配送サービスを提供すること、また楽天が自動走行ロボットを活用した無人配送ソリューションを提供し、提供先の運用のもと商用サービスとして展開されるのは今回が初めてとなる。
 同サービスでは自動走行ロボットが、「グラマラスダイニング蓼科」内のアウトドアグリルが楽しめる「THE ROOF」からテントヴィラを備えた「THE CAMP」までを自動走行して、バーベキュー用食材などを配送。注文は、「THE CAMP」各テントヴィラに備え付けのスマートフォン端末に内蔵されている専用アプリから行うことが可能だ。これまでは施設のスタッフが注文ごとに各テントヴィラへ配送を行っていたが、自動走行ロボットが商品を配送することにより、非対面での受け渡しや、配送時の省人化と効率化を実現させる。 
 自動走行ロボットの本格的な社会実装に向けては、近年の宅配需要の増加に加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う非対面での配送ニーズの高まりを受けて、日本政府も公道走行実証を2020年内の早期に実行する方針を掲げている。
 楽天は、これまでも自動走行ロボットを活用した一般利用者向けの商用配送サービスの提供や、社会実装に向けた実験を各地方自治体やパートナー企業等と連携しながら実施してきた。2020年内には自動走行ロボットの公道走行による配送サービスの実証も予定している。

シェラリゾートホテルズ 「ワーケーション」販売開始
 シェラリゾートホテルズ(新潟県南魚沼郡)が運営するホテルシェラリゾート湯沢(同)は7月21日より、テレワークステイを満喫できる「見晴らしのワーケーション」サービスを開始した。
 テレワークが働き方改革やwithコロナなどの文脈で近年注目される中、一つの選択肢としてワーケーションが挙げられている。普段と環境を変え、大自然の中で仕事をすることで、ストレスを軽減しながら集中を高めることができるため、仕事の効率を上げたい、家族サービスしながら仕事も進めたいなど、さまざまな旅行×仕事のニーズを満たすことが可能だ。
 また、スタジオをレンタルし、仲間と集中して会議したり作業することも可能なため、法人合宿、研修の利用も期待している。
 「見晴らしのワーケーション」のポイントは、アクセス抜群の魚沼の大自然に囲まれ景色を楽しみながらの作業、温泉・カフェ・ラウンジ・テラスなど、ホテル施設を活用しながらオンオフを切り替え、さらに集中できるよう、個室スタジオのレンタルもできる。
 部屋はもちろん、レストラン、「見晴らしテラス」など好きな作業場所で、明け方の雲海から、夕暮れ、夜景まで移ろう景色を眺めながら作業に集中することで仕事効率の向上が期待される。

シオサイテラス プレミアムグランピングリゾート ドームテントでグランピング
 和歌山白浜エリアに位置し、高台に位置するシオサイテラスは、「SHIOSAI TERRACE PREMIUM GLAMPING RESORT(シオサイテラス プレミアムグランピングリゾート)」としてリニューアルオープン。 白浜の眺望を部屋から楽しむことができる希少な立地に個性的な大型のドームテント10棟を配置。和歌山南紀白浜でグラマラスなキャンプを体験することができる。
 半円形型大型ドームテント採用。室内にはエアコンを完備しており、オールシーズン快適に過ごすことができる。また、全室プライベートエリアを擁し、他の宿泊者と接触せず、プライベートな滞在を提供する。
 部屋のタイプは、スタンダードテラス5室、ツインテラス2室、プレミアムテラス1室。ツインテラスはスタンダードテラスのドーム型テントが2つ配置されており、友達同士の2家族や三世帯家族の利用を期待している。




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