不動産トピックス
今週の一冊
2020.09.14 11:19
正しい知識で不動産を収益装置に
改訂新版 塩漬けになった不動産を優良資産に変える方法
著者:相馬 耕三
出版:幻冬舎メディアコンサルティング
発行:2020年8月28日
価格:800円(税別)
著者は大学卒業後、大手信託銀行に入行。本店不動産部配属となり、不動産仲介・鑑定・開発・各種コンサルティング業務に従事。不動産鑑定士、不動産カウンセラー、不動産コンサルティング技能資格などの資格を保有する。
本書の初版は2014年。その6年の間に不動産をめぐる環境は大きく変化した。直近では新型コロナウイルス感染症による影響が中国から襲来。それまで上昇傾向を続けてきた不動産価格にも影響が生じ始めている。
不動産価格の暴落も懸念される中、売却損を見越して塩漬けされてしまう不動産が今後増加するのではないかと著者は分析する。一方で、こうした塩漬け不動産は工夫次第で優良資産へと変化させることが可能である。不動産を運用する資産家にとってまず必要なのは、保有資産の精査を実施して必要に応じて売却や組み換えを行うことだ。これは時代によってトレンドが変化するだけに、柔軟な姿勢が求められる。そして正しい運用方法を実践すれば、次の世代にも負の遺産ではなく大切な財産として引き継がれるはずだ。