不動産トピックス
今週の一冊
2020.11.16 14:11
「新富裕層」が新時代の中心プレーヤー
新富裕層のための戦略的不動産投資
著者:杉山 浩一
発行日:2020年9月20日
発行所:幻冬舎
価格:1500円(税別)
冒頭から「かぼちゃの馬車」を引き合いに出し、不動産投資へのネガティブイメージの拡大に言及。一般サラリーマンに融資がつきにくくなっている現在、不動産投資の成功への条件は何か。答えはタイトルにある通り、「新富裕層」という。本書では「自ら起業して資産を築いたり外資系企業でキャリアアップしたりして高収入を得ている層」と定義しているが、この限られた層であればなるほど、一物件で失敗してもビクともしないだろう。「かぼちゃの馬車」問題の原因は運営側の問題はあれど「そもそも金銭的に余裕のないサラリーマンに対して不正な方法で融資を貸し付けたこと」にあるという。確かに、不動産投資は余裕のある層がメインプレイヤーであるべきではないか。本書は新富裕層へ、「収益性と資産性を兼ね備えた物件」、具体的には「環八×R16」、東京通勤圏のバブル期に建てられた質の高い中古RC造マンションという。詳細な手法は読み応えあり。特に購入後の戦略の章はおすすめだ。