不動産トピックス
今週の一冊
2020.12.07 14:55
物件選びから税務や管理まで解説
[改訂版]日本人が絶対に知らないアメリカ不動産投資の話
著者:高山吏司、ブロドスキ・ザクリ、豊岡昇平
発行:幻冬舎メディアコンサルティング
発行日:2020年10月30日
価格:1500円(税別)
本書は2019年3月に発行された初版の改訂版。新型コロナウイルスの感染拡大などの状況も織り込みながらだが、米国不動産投資市況は暴落することなく安定的に推移した。その理由はいくつかあるが、米国では中古物件流通がしっかりしていることも一因になっていそうだ。
著者3名はオープンハウスに所属。同社では日本での住宅開発事業のほかに、富裕層向けにアメリカ不動産事業も行っている。2020年9月期決算を見ると、海外不動産に関する税制改正や新型コロナによる営業活動の制限などの影響がみられ、セグメントでは減収減益。ただ「資産分散を目的とする投資需要は堅調に推移」とした。落ち込みは一時的という見方だ。
本書では米国不動産が安定的に推移している背景が分析されているとともに、物件選び探し方、管理ノウハウ、税務などの必要な知識についてわかりやすくまとめている。また巻末には実際に投資を行っている匿名のオーナー3氏が登場し、インタビュー形式でまとめられている。実際に投資したオーナーの実例がまとめられていることから参考にしたい。
実績を有する企業の社員による著作であり、米国不動産の基本を学ぶのには良い。