不動産トピックス
今週の一冊
2021.01.12 11:20
紙書類をどう整理するのか
実践!オフィスの効率化ファイリング
著者:長野 ゆか
発行日:2020年10月7日
発行所:同文館
価格:1700円(税別)
このデジタル時代、紙の書類は過去のもの、すべての書類は電子化され、PCさえあればどこでも仕事可能、更にコロナ禍でテレワークは定着できたはず。さて現実は変わらずの通勤ラッシュ。
本書は昨年10月発行。社会はまだテレワークの時代へ移行していなかった。だからこそ紙書類の効率化を解説する本書が発行されたのか。
「オフィス不要とも言われるなかだからこそ、情報を共有して、誰でも必要な文書にアクセスできるファイリングの価値が今一度見直される時」という。
再度の緊急事態宣言で今、企業は出社7割減目標など、テレワークを強く推奨されている。効率化のチャンスだ。エッセンシャルワーカーでない限り、全部とは言わないでなくとも一部でも遠隔で可能ではないだろうか。
コロナ禍を無視し社員をどうしても出社させたい経営者もいるが、今は変革の時だ。無駄に出社させ監視するのではなく、いかにテレワークをさせ効率よく業務を進めるか。「事務処理は担当者が紙の書類で把握している」状況が旧式で非効率、またテレワーク不可の自社業務範囲を理解し在宅制度を構築し進めるべきだ。社会の流れに対応するとはそういうことだ。テレワーク率で経営者の質が問われる時代だ。