不動産トピックス
ホテル運営会社次の一手を探る
2021.01.25 14:36
チョイスホテルズジャパン 「コンフォート」名古屋で3棟目
全国に「コンフォートホテル」「コンフォートイン」「コンフォートスイーツ」を展開するチョイスホテルズジャパン(東京都中央区)は1月8日、愛知県名古屋市中村区に「コンフォートホテル名古屋名駅南」を開業させる。同ホテルは、名古屋市で3番目、愛知県で7番目のコンフォートホテルとなる。
同ホテルは、近鉄「名古屋」駅徒歩約8分に位置する。日本有数のターミナル駅である「名古屋」駅が最寄りであり、グルメや観光、ショッピングなどのスポットが点在している。また、周辺には「名古屋四季劇場」があり、さまざまなシーンの拠点として活用できる。建物は地上12階、全178室。
無料朝食では、名古屋ならではの「赤だし味噌汁」や「赤味噌ドレッシング」を提供する。予約サイトでは、「世界の山ちゃん」で使える食事券がセットになったプランを販売するなど「名古屋」を意識した。
館内には、自身で荷物を預けられるセルフクロークや、セルフチェックイン・アウト機を設置し、スタッフとの接触を最小限にとどめる。テレワークのスペースとしても利用できるComfort Library Cafeや動画を視聴できるSVODの導入など、「withコロナ時代に対応した設備とサービスを提供します」(同社)。
客室に続く廊下は、名古屋城をモチーフにしており、瓦などをイメージしたナチュラルな空間が広がる。客室には、シックなグレーをメインに用い、書斎のような空間を演出する。壁面には、名古屋芸術大学とのコラボレーションにより生まれたアートパネルを設置した。
客室には動画配信サービス「SVOD」を導入し、アカウントさえあれば、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Huluなどをテレビ画面で見ることができる。
全国の「コンフォートホテル」「コンフォートイン」「コンフォートスイーツ」では、新型コロナウイルス感染症予防対策を実施している。同社は、世界40カ国以上に7000軒以上のホテルを展開するアメリカのホテルチェーン「チョイスホテルズインターナショナル」の日本におけるマスターパートナー。
マリオットG「Wホテル」ブランド大阪に
マリオット・インターナショナルが展開するブランドのひとつであるW Osaka(大阪府大阪市)が3月16日にオープンする。
客室は合計337室。各室には大阪の街を象徴するデザインとして、道頓堀のネオンライトをイメージしたネオン装飾が施されており、滞在中も街の賑わいを感じることができる。ネオンライトを点灯することにより、昼と夜で異なる表情の客室が楽しめる、遊び心あふれた客室デザインが特徴。
スタンダードルームは、フロアによって異なる2種類のテーマカラーを設定した。1つは日本を象徴する桜の花をイメージしたピンクのトーンの客室、もう一方は大阪港に広がる海に着想を得たブルーのトーンの客室。ベッドスペースと浴室は障子をイメージした引き戸で仕切ることができる。
スタンダードルームを含む全客室には、Wの大切な文化のひとつである「カクテルカルチャー」を体現したバーカウンター「MixBar(ミックスバー)」を設置しており、宿泊客は滞在中、カクテルシェイカーなどあらかじめ用意されたアイテムを使い、好みのカクテルを自身で作ることができる。
また一部の客室では、世界中のWで導入されているP.A.W.(Pets Are Welcome)プログラムのもと、ペットを同伴することも可能だ。
最上階の27階に位置し、200㎡の広さを誇る館内に1つしかない客室「エクストリームWOWペントハウス スイート」は5つの部屋を有し、各部屋に御堂筋をはじめ大阪の街並みが一望できる、高さ4・5mの大きな窓を備える。エントランスにあたる「ガーデンルーム」は、禅をイメージしたスペースに大小さまざまな観葉植物を置くことによってより静かで落ち着いた空間を演出している。
ベッドルームには、世界中で個展を開催し、その作品が二ューヨーク近代美術館(MoMA)にも所蔵されているオランダ出身のテキスタイルアーティストである、シグリッド・カロンによる大胆なアート作品を、浴室にはシャンパンボウルをイメージした直径約1・9mの金属製の浴槽を設置した。
さらにリビングルームには、国内のホテル客室では初めてとなるDJブースを常設している。
Wホテルは、マリオット・インターナショナルが展開するブランドのひとつで、世界各地に55軒以上を展開している。
ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ 非接触型チェックインシステム導入
ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(東京都港区)はこのほど、CUICIN(クイッキン 東京都渋谷区)が提供するHotelStyle OS「aiPass(アイパス)」の非接触型の事前チェックインシステムを、1月18日より4軒のホテルで導入した。
宿泊客にスマートフォンからチェックイン情報を送信してもらうことで、チェックイン手続きが完了し、ホテルでは宿泊者カードを記入せず、フロントで名前を伝えるだけでルームキーを受け取って部屋に入れるようになる。ソラーレホテルズでは、事前チェックインシステムの導入により、待ち時間の無い、よりスムーズでスマートなホテルサービスを提供していく。
公式ホームページや宿泊予約サイトで該当ホテルを予約すると、登録しているアドレスに予約完了・予約確認メールが届く。メールに記載されたURLへアクセスして必要事項を入力すると、事前チェックイン手続きが完了する。
宿泊当日はフロントで事前チェックイン完了時に届くメール画面を提示、もしくは名前を伝えるだけでルームキーが受け取ることができる。
「aiPass(アイパス)」とは、クイッキンが提供している宿泊施設向けの基幹システム。非接触型のチェックイン機能をベースに、業務効率化やホスピタリティ向上など目的に合わせたプラグイン機能をカスタマイズすることで、施設にあったOSを提供している。
ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツは、「雨庵 金沢」「ザ・スクエアホテル」など11個のホテルブランドを有し、国内50カ所、海外1カ所、7280室のホテル宿泊部門および売店部門・料飲部門・大浴場・スパの運営、アセットマネジメント、フランチャイズ運営などの事業を展開している。
ヴィラフォンテーヌ 長期滞在プラン開始
住友不動産ヴィラフォンテーヌ(東京都新宿区)は、「ヴィラフォンテーヌ」各店舗にて、ホテル客室での「リモートワーク」や贅沢「おこもりステイ」に最適な「長期滞在プラン」の販売を開始した。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、生活様式にも様々な変化が起こっている昨今、ホテルでの過ごし方も同様に日々変化しており、「ワーケーション」“仕事×休暇”といった新しい利用方法を考えている顧客も増えている。
ホテルの利用方法は多岐に渡っている。リモートワークの拠点とする場合もあれば、年配の人や受験を控える学生など、一緒に暮らす大切な人を守るために利用する人もいる。全てのヴィラフォンテーヌが駅から徒歩圏内という好立地にありながら、周囲の喧騒が気にならない静かな客室を、自分だけの第二のオフィスとして活用してもらおうというもの。
また、セカンドルームとして通勤地近辺のホテルに宿泊してもらうことで、通勤時間の短縮や、密を避けた通勤をすることができる。
ホテルニューオータニ幕張 テレワーク仕様で客室販売
ホテルニューオータニ幕張(千葉県千葉市)では、1月7日に発令された新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言に伴い、千葉県から事業所に対して「テレワークの徹底」を呼びかけられたことを踏まえ、完全なプライベート空間であるホテルの客室を利用できるデイユースプラン「安心・安全・快適!ホテルでテレワーク」を3月15日まで販売する。
昨年から多くの企業が実施に踏み切ったテレワークだが、いざ自宅でテレワークをしてみたものの、子供がいたり専用デスクが無かったりと、自宅ではなかなか集中できない人も多い。そこで同ホテルでは、テレワークを万全にサポートするデイユースプランを提供する。滞在中の駐車代金も無料のため、ホテルまで自家用車で来てもらえることで、電車移動での感染リスクも軽減できる。
特典として部屋の冷蔵庫内ソフトドリンクを全て無料で利用できる。また緊急事態宣言発令下では、通常対応していない昼食時のルームサービスも営業するため、他人と会うことなく食事を摂ることも可能だ。
プリンスホテルがタイ・バンコクに
プリンスホテル(東京都豊島区)と子会社であるStayWell Holdings Pty Ltd(オーストラリア・シドニー)は、海外ラグジュアリーホテルブランド「The Prince Akatoki」の3号店として、タイ・バンコクに「The Prince Akatoki Riverside Bangkok(ザ・プリンス アカトキ リバーサイド バンコク)」を2021年度冬以降に開業させる計画だ。
同ホテルは、バンコクに拠点があるBangkok Hospitality Co.,Limitedが経営し、ステイウェルのホテル運営子会社StayWell Hospitality Holdings Pty Limitedが運営する。
バンコクは、タイの政治・経済・文化の中心であり、東南アジアのハブとして、先進的な国際都市へと成長を遂げている。ホテルは、バンコク市内を流れるチャオプラヤー川に沿って高級ホテルが並ぶリバーサイドエリアに位置。バンコクの金融街であるシーロムや人気の観光スポットである王宮(ワット・プラケオ)や暁の寺(ワット・アルン)、タイ最大級の複合施設・アイコンサイアム等にも近いロケーションにある。
客室は255室で、レストランやバーの他、会議室やスパやジム、プール、クラブラウンジ等を有する。
海外で展開するブランド「The Prince Akatoki」は、世界中のラグジュアリー層をターゲットとし、海外において和のデザインや日本らしいおもてなし等、日本の文化的要素を取り入れたラグジュアリーなサービスを提供することを目指したブランド。
ブランドの名称は、プリンスホテルのフラッグシップブランド「The Prince」に「暁(あかつき)」の古い表現である「明時(あかとき)」を合わせ「The Prince Akatoki」とし、日本国内におけるプリンスホテルのブランド価値を海外でも最大限に活用することで、プリンスホテルの知名度向上を図っていく。