不動産トピックス
魅せるアートでビルもエリアもバリューアップ
2021.03.08 16:51
おおきに商店 おおきにアートプロジェクト第5弾発進 ビルへのアートで大阪の魅力発信へ
心斎橋の保有ビルにペイント 大阪の街の活気に貢献
おおきに商店(大阪市中央区)は、同社が進める「おおきにアートプロジェクト」の第5弾として、保有する「おおきに心斎橋ビル」へのビルペイントを、先月15日に開始した。
『大阪をもっと元気に!もっとおおきに!』の合言葉の元、大阪の魅力発信をモットーに、おおきにコーヒーをはじめとするおおきにブランドを多岐にわたり事業展開する同社の始まりは不動産賃貸事業。本社を構えるおおきに御堂筋瓦町ビルをはじめ複数のテナントビルを保有している。
「おおきにアートプロジェクト」を始めた経緯について広報担当は「所有するおおきに老松通りビルをリノベーションするにあたり『ただ綺麗にするだけではなく、せっかくなら大阪が盛り上がるような面白いことは出来ないか』と考えました。弊社が掲げる『大阪をもっと元気に!もっとおおきに!』の元、大阪の街を活気のある明るい街にしようと、アーティストの方とコラボし、ビルの壁画にアートをしていただいたことがプロジェクトのきっかけです」と話す。
アーティスト・JUNICHI氏とコラボした第1弾「おおきに老松通りビル」から始まったこのプロジェクトの歴代参加アーティストは黒田征太郎氏・BOXER JUNTARO氏など、有名なアーティストが名を連ねる。第5弾となる今回、「おおきに心斎橋ビル」の壁画を担当するのはポップアーティスト・ハタヤママサオ氏。ハタヤマ氏は過去に、おおきにコーヒー心斎橋アメリカ村店の店頭ディスプレイのドラム缶テーブルへのペイントも施しており、以前から親交があったという。
おおきに商店との出会いについてハタヤマ氏は「ポップアップショップで似顔絵を描いた相手が、おおきに商店代表の植松俊之氏でした。偶然の出会いですが、植松氏に気に入っていただいたご縁から、おおきにコーヒー様のドラム缶テーブルへのペイントを依頼頂きました」と背景を語る。この親交が続き、おおきにアートプロジェクトにも携わることに。そして同氏は大阪出身。大阪出身のアーティストと一緒に地元を盛り上げたいという思いもあったようだ。
第5弾は希望をテーマに制作 近日公開ライブペイントも予定
第5弾のコンセプトは「HOPE TREE(希望の樹)」。由来についてハタヤマ氏は「もともとは自分が売りにしていたPOPな絵を描く予定でした。しかし新型コロナウィルスの流行により来街者も減り街全体が以前と比べて寂しい印象になりました。そこで、何とか街全体が前を向けるように…との思いから“希望”をテーマとした作品に決めました」と語る。
大阪・心斎橋は買い物スポットも多く、本来であれば観光客でにぎわうエリア。実はハタヤマ氏自身が同ビルの6階にアートギャラリーを構えており、このプロジェクトへの思い入れもひとしおだ。「『アートは敷居が高い』と感じる方も多いと思いますが、ビルのアートを見ることで、近くを通った方々に少しでも楽しい気持ちになってもらえたら幸いです」(ハタヤマ氏)。
「HOPE TREE(希望の樹)」は今月11日の完成を目指し、12・13日にはハタヤマ氏によるペイントを実演する公開ライブペインティングのイベントを執り行う予定。街の活力を取り戻すきっかけになればと願う。
※このアートプロジェクトを機にビル名を新たに「おおきにHOPETREE心斎橋」と変更予定。