不動産トピックス
ビル業界ミニトピックス
2021.07.19 11:10
■不動産科学研究所(東京都新宿区)代表取締役の小原正徳氏。個人・法人の双方に対して、不動産コンサルティング業務を行っている。直近では学生マンションの開発を、用地の仕入れから不動産企画まで行った。起業前はゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの不動産運用部や大手会計コンサルティングファームなどでキャリアを積んできた。
現在のコロナ禍のなかでの不動産市況について、小原氏は「ホテルや商業施設が直接的なダメージを受けて、オフィスもテレワークの浸透などで中長期的に不透明感が残る中で、住宅は堅調に推移している」と話す。実際に直近開発した学生マンションも満室。オンライン授業にも対応した間取りで企画されていることは、実際に住んでいる学生からの評価も高いようだ。
「この企画は実はコロナ前に考えていたものでした。今後、自宅の中でもオンラインでの学習機会や、仕事をする機会が増えると予測して企画しました。その後、新型コロナウイルス感染症が拡大していき、思いがけず時代のニーズを取り込んだ物件となりました」(小原氏)
先見性が物件開発に生かされた形だ。
■クラウド霊園管理システム「hakamory(ハカモリ―)」を展開するDeepApex(東京都千代田区)。不動産事業者が墓地の管理を行っているケースは少なくなく、弊紙にても紹介。同システムは不動産テックのなかの管理や仲介などの業務支援システムと類似しているところもある。
代表取締役CEOの市川駿氏も不動産業界に無縁の人物ではない。同氏の父が不動産会社を経営。そこで墓地の管理を行っていることから「hakamory」の開発につながった経緯がある。たとえば、このシステムを不動産業界向けに横展開することも可能では?とぶつけてみると、市川氏は「それは考えていない」とのこと。「もちろん応用できるものと思いますが、すでに多くの管理・仲介のサービスが展開されておりレッドオーシャン化していると考えています」と続けた。
ただ市川氏は「まったく別の形で不動産業界向けにサービス展開していくことはありうるかもしれない」とも付け加える。まだ先の話だが、業界向けの新しいサービスが開発されるときが来るかもしれない。
■東京都文京区の「春日」駅から徒歩2分ほどの場所に「小柳ビル」を所有するコヤナギ。代表取締役の小柳明氏はYouTubeなどの動画配信サイトなどを活用して、「らてぃの」の名称で配信者活動も行っている。ユニークなのが、人気漫画「ドラゴンボール」のキャラクター、ベジータのコスプレをして配信していることだ。インターネットTV型ラジオ「鳥越アズーリFM」でも自らの番組を持っているが、そちらでも同様の格好をして出演している。
「内容も重要ですが、動画を見てもらうためには第一印象がつかみになります。実際にあるコンテストで、各出場者のプレゼンテーション動画を配信していますが、私の動画は再生回数を伸ばしています」(小柳氏)