不動産トピックス
ホテル運営会社次の一手を探る
2021.07.19 10:59
コスモスイニシア 2ベッドルーム以上の都市滞在型施設開設
大和ハウスグループのコスモスイニシア、コスモスホテルマネジメントは、アパートメントホテル「ミマル(MIMARU)」の新シリーズとして、全室2ベッドルーム以上のスイートタイプで構成された都市滞在型ホテル「アパートメントホテル ミマルスイート(MIMARU SUITES)」をオープンさせる。
「ミマル」ブランドは、約40㎡からの客室にキッチンやリビング・ダイニングスペースを備え、家族・グループでの中長期滞在ニーズに対応する都市型アパートメントホテル。今回新しく誕生する「ミマルスイート」は、全室2ベッドルーム以上のスイートタイプで構成されたもの。コロナ禍で一層多様化するライフスタイルに合わせ、その街で暮らすような自由な滞在を楽しんで欲しい、という思いから、より広い客室に、リビング・ダイニングとベッドルームを分け、プライベート空間を確保した。
第1弾としてオープンする「MIMARU SUITES 京都四条」(京都府京都市)は、中心部の「四条」駅から徒歩3分に立地し、平均約75㎡の広い客室を用意する。
全室リビング・ダイニングに加え、2つ以上のベッドルームで構成されたプライベート空間を確保する設計で、それぞれの生活時間に合わせたすごし方が可能。また、メインベッドルームには、プライベートバスルームも用意する。
シリーズ同様、キッチンには食器や調理器具が揃え、外食だけではなく、地元の食材を使って料理をしたり、近くの店のテイクアウト、デリバリーを利用することも可能。
「アパートメントホテル ミマル(MIMARU)」では、これまで東京・京都・大阪エリアに、都市観光スポットへのアクセスに優れた都市型アパートメントホテルを展開している。今後も「MIMARU SUITES」という新シリーズをラインナップに加え、都市滞在型旅行という新しい旅行スタイルを提案。日本をはじめ世界中の人々に日本の魅力を発見し、日本をもっと面白いと感じてもらえるような提案を行っていきたいという。
コスモスイニシアは、新築マンション・一戸建、リノベーションマンションなどの住まいを提供するレジデンシャル事業、投資用・事業用不動産の開発・仲介・賃貸管理などを行うソリューション事業、ファミリー・グループでの中長期滞在に対応するアパートメントホテルなどの開発・運営を行う宿泊事業を展開している。
シャトレーゼ 温泉旅館を大幅リニューアル
洋菓子メーカー、シャトレーゼのグループ会社で長野・山梨・静岡エリアで複合リゾートビジネスを展開しているシャトレーゼリゾート八ヶ岳(長野県南佐久郡)は、山梨県の石和温泉郷で運営する温泉旅館「富士野屋 夕亭」を大幅改装。同時に屋号も改め「~湯けむりとワインの宿~富士野屋」として、7月4日にリニューアルオープンした。
館内にはシャトレーゼのプレミアムブランド「YATSUDOKI(ヤツドキ)の店舗やカフェの他、屋上庭園も新設し、「YATSUDOKI TERRACE(ヤツドキテラス)」として新しいコミュニティスペースを配置する。
屋上庭園を手掛けたのは、造園家・環境アドバイザーで羽田東京国際空港第二ターミナル発着ロビーの庭園や、原宿東急プラザ屋上の「天空の杜」などを手掛けた鈴木美津子氏。カフェでは、「YATSUDOKI TERRACE」でしか味わえない特別なスイーツも用意する。
リニューアルするレストランでは、シャトレーゼの商品づくりの基本コンセプト「安全・安心」「健康志向」を踏襲し、厳選食材を採用。天然のとら河豚・黒毛和牛・天然本鮪などを中心にメニューを展開し、鉄板焼きレストランも新設、手打ち蕎麦の実演なども行う予定だ。
「YATSUDOKI TERRACE」はシャトレーゼリゾートでしか体験できない、シャトレーゼと顧客をつなぐ新しいコミュニケーションの業態として、同社施設を中心に展開を加速していく。
アパホテルが新たにフランチャイズ契約締結
アパホテル(東京都港区)では、倉島事業開発(長野県大字鶴賀)とフランチャイズ契約を締結し、全185室の「アパホテル〈長野〉」としてリブランドオープンさせた。
同ホテルはJR「長野」駅善光寺口から徒歩8分、長野電鉄「市役所前」駅から徒歩3分、上越自動車道「長野IC」から車約30分の立地に位置。日本全国から参拝客が訪れる「善光寺」や北信五岳の一つに数えられる「戸隠山」など観光名所が多く、同ホテルの主たる顧客層であるビジネス客に加えて、レジャー需要の獲得も見込んでいる。
建物は鉄筋コンクリート造、地下2階付10階建て。開業を迎えるにあたり、リニューアルを実施。「新都市型ホテル」の標準仕様として、客室には50型大型液晶テレビ、快眠を追及したアパオリジナルベッド「Cloud fit」、照明スイッチ類、コンセント、USBポート等を集約した枕元集中コントローラーや、通常の浴槽より約20%節水可能かつゆったり入浴できるオリジナルユニットバスを導入した。
同社はアパホテルネットワークとして全国最大級の667ホテル10万2882室を展開している。
ロイヤルパークが「THE」シリーズを拡充
三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(東京都千代田区)は、2022年秋開業を予定している「(仮称)銀座6丁目ホテル計画」を、ロイヤルパークホテルズが展開するプレミアム宿泊主体型ホテル「THEシリーズ」のCANVASラインとし、名称を「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」に決定した。
同ブランドはミレニアル世代をターゲットとしたライフスタイル型ホテル。「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」は、東京メトロ「銀座」駅、「日比谷」駅から徒歩約5分圏内、新橋、有楽町にも近く、銀座コリドー街に面した賑わい溢れる立地に位置しており、銀座エリアでは、「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8」に続く2軒目となる。
同ホテルは、敷地面積701・45㎡、延床面積約7304㎡、鉄骨造、地上13階、地下1階。客室は161室、レストラン、バー&ラウンジを併設する。
グラバーヒル 「ヒルトン長崎」11月にオープン
グラバーヒル(長崎県長崎市)は、ヒルトンにとって九州2軒目となる「ヒルトン長崎」(同)を11月1日に開業させる。
同ホテルは、2022年秋予定の西九州新幹線開業に向けて整備が進む「長崎」駅の西口とは、歩行者専用通路で直結し、11月に開業が予定されている長崎市交流拠点施設「出島メッセ長崎」にも隣接する立地にある。
延床面積2万300㎡、地上11階建て、客室数は200室。レストラン、フィットネスジム、温浴施設、バンケット、チャペル等を併設する。
スイートをはじめ6タイプ全200室の客室は、スタンダードタイプの客室でも30~34㎡のゆとりあるスペースを確保。55インチのハイビジョンテレビや、ホテル仕様のヒルトンセレニティーベッドにより、最新の機能性と上質なくつろぎを提供する。10・11階のエグゼクティブフロアに滞在の利用客専用のエグゼクティブラウンジでは、朝食からトワイライトまで、無料で楽しめる軽食や飲物を提供する。
この他に立食で300名を収容し、壁一面の大きな窓から長崎駅の賑わいを望むバンケットや、長崎のシンボル稲佐山を仰ぐチャペル、4つのレストラン・バーなどを備える。
Nowhere 個人投資型「ホテルリース」提供
宿泊施設の企画・設計・デザイン・運営・管理をトータルで提供するNowhereはこのほど、不動産投資初心者向けに少額からはじめられる賃貸型宿泊施設運営「ホテルリース」のサービスを開始した。
「不動産投資を新しく始めたいが、通常のマンション投資やホテル投資のように何千万、何億も投資できるわけではないし、今は忙しくて不動産投資の勉強やマーケットリサーチもできないから自分には無理」と思っている人のために、「投資知識がなくても気軽にスタートができる」、「少額からはじめられる」、「副業ではじめられる」という3つのコンセプトをもとに、サービスを提供するもの。
具体的には空室マンションの1室、空き戸建ての1室、空き別荘の1室(棟)を賃貸し、国内外の一般観光客が利用できる宿泊施設として運用する「賃貸型宿泊施設運用(経営)」となる。
一級建築士をはじめ、インテリアデザイナー、キャピタルデザイナー、行政書士、ファシリティーデザイナーなど多種多様な専門集団によって、宿泊施設経営に関わる、不動産探しから申請・企画・設計・デザイン・運営・管理の各事業領域を横断したトータル的なサービスを一気通貫で提供する。
三井不HM オフィスユース向け特別プランを提供
三井不動産ホテルマネジメント(東京都中央区)では、大阪と京都エリアで運営している3施設「三井ガーデンホテル大阪淀屋橋」、「三井ガーデンホテル京都三条」、「sequence KYOTO GOJO」9月30日(木)まで特別ルームのオフィスユースプランを販売。
テレワークを応援する新たなサービスとして、より快適なテレワーク環境を提供するため、一部の客室をオフィスユース仕様に改装した。