不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2021.07.26 14:24

新ブランド「旅のホテルlit」始動 サンフロンティア不動産が年内に2棟
 東証一部上場企業のサンフロンティア不動産(東京都千代田区)では、自社ブランド「たびのホテル」から誕生した新ブランド「たびのホテルlit」を相次いで開業させた。
 第1号店「たびのホテルlit宮古島」(沖縄県宮古島市)は、宮古島市の中心部に位置し、観光・ビジネスなどの様々なニーズを適える好アクセスの立地が特徴。宮古島のメインストリートである西里通りに面し、観光地へのアクセスの良さに加え、ランチからディナーまで宮古島グルメを堪能できる飲食店なども近隣にある。
 建物は、鉄筋コンクリート造、地上10階建て、敷地面積1265・92㎡、延床面積2728・19㎡。大浴場、レストランを併設する。
 ダブルルームを中心とした全111室の客室は、リゾート感を演出する木目調の内装。周囲に高層の建物がないため、客室からは宮古島を見渡す開放的な眺望が広がる。キッチンや電子レンジ、洗濯機を備えた長期滞在に適した客室や、大きなコーナーソファを設けた客室、さらに2段ベッドを備えインターネットテレビで手持ちのスマートフォンから動画が見れる客室など、滞在のニーズに合わせた多彩な部屋を用意する。
 大浴場は、混雑状況を客室のテレビでリアルタイムに確認することができ、宿泊客は部屋にいながらにして大浴場の状況を知ることができる。混雑を避け、待ち時間のストレスを軽減するだけでなく、新型コロナウイルス感染防止としても効果が期待できる。
 同ブランドの第2号店となる「たびのホテルlit松本」(長野県松本市)は、JR「松本」駅徒歩4分に位置し、ビジネス利用としての利便性だけでなく、「松本城」や「中町通り」などの歴史ある観光地をホテルから徒歩圏内。主要観光地行きのバスターミナルへも徒歩1分で、上高地、乗鞍高原、白馬など、ホテルを拠点として様々な場所へ行くことも可能だ。
 建物は、鉄骨造、地上10階建建て、敷地面積1253・04㎡、延床面積5336・94㎡。
 客室はダブルルーム104室、ツインルーム70室、和室2室の全176室。長野県の名産である白樺や民芸品などをモチーフにした内装を設え、長期滞在を可能にするキッチン、電子レンジ、洗濯機などの家電付き客室や、素足でくつろぐことができる畳調の床材を用いた客室、ビジネス利用に適した大きなデスクとソファ付きの客室など、利用者の滞在ニーズに合わせた空間を提供する。
 大浴場は、人気温泉地「白骨温泉」等の成分を分析し、医薬部外品の承認を受けた浴用剤を使用した乳白色の人工温泉。
 サンフロンティア不動産は1994年設立。東京都心部における中小型オフィスビルの再生と活用を中核とした事業を展開している。ビルの仕入から企画・開発、テナント入居、販売とその後のサポートに至るまで一貫した不動産サービスを展開している。

モクシー大阪本町がプレミアムルームを新設
 モクシー大阪本町(大阪府大阪市)では、同ホテルのプレミアムカテゴリーである「シグネチャールーム」として新設した「モクシー・シグネチャー キング」18室への宿泊予約を開始した。
 この客室は、開業以来初のキングベッドを備えた客室であり、NESPRESSO(ネスプレッソ)のコーヒーマシンや数種のドリンクを用意したミニバーなど、同ホテルにおけるプレミアムカテゴリー「シグネチャールーム」タイプならではの設備が特徴。同ホテルのツインルームで用意するツインベッド2台分の大きさを持つキングベッドは、クイーンベッド以上に2人でもゆったりと過ごすことができる。
 発売を記念した宿泊プランには、スパークリングワインを用意。館内モクシーカフェ&バーで注文したメニューも客室で食べることができる。  同ホテルでは、マリオット クリーンリネスカウンシルに基づいた衛生対策を実施の上、「大阪府感染防止認証ゴールドステッカー」を取得している。
 同ホテルは、世界最大のホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルが手掛ける、新ホテルブランド「Moxy Hotels(モクシー・ホテル)」の日本初上陸の拠点として、2017年11月1日にオープン。大阪の主要駅のひとつである本町駅近くに位置し、オフィスビルを改装して155室のホテルとしてリニューアルした。

ザ・グランドウエスト嵐山 ヴィーガンコンセプトの客室販売
 京都・嵐山にあるホテル「ザ グランドウエスト嵐山」では、国内最大級のヴィーガン・プラントベースメディア「Happy Quinoa」とコラボ。アメニティからフード、ワインに至るまであらゆるものが動物性のものを使用せずにデザインされた1日1組限定の「ヴィーガンコンセプトルーム」を提供する。
 環境問題や健康意識の高まりから近年、肉・魚・卵・乳製品などを摂取しない完全菜食(ヴィーガン)のライフスタイルを嗜好する人が、世界中のみならず国内でも広がっている。 
 大都市圏や観光名所を中心に、ヴィーガン対応の飲食店は拡充されてきているものの、まだまだホテルなど宿泊施設においては対応している場所が世界的にも少ない。特に食事以外のアメニティなどを含めて対応しているホテルは、国内でもほぼ選択肢がない状況にある。
 そのため同ホテルと、インスタグラムで2・8万人のヴィーガン・プラントベースに関心のある熱狂的ファンを抱え、国内最大級のヴィーガンメディア・ECサイトとしても知られる「Happy Quinoa(ハッピーキヌア)」とコラボし、ヴィーガンコンセプトルームを企画したもの。 
 室内は、人気のプラントベース食品Karaage2・0や、プラントールなどを筆頭に、100%植物由来でできたフードが食べられる他、人気スキンケアBEIGICなどを中心に、シャンプーや歯磨き粉などまで、あらゆるものがヴィーガン対応したものを導入した。
 例えば、宿泊者がいつでも食べることができるPlant Based Keema Curryは、ハッピーキヌアオリジナルの人気商品の一つ。カリフラワーライスとセットで、1食280kcalほどでたんぱく質が15g摂取できる。
 他にもホテル内には「10年使えるタオル」や「廃棄予定の素材を利用して作られた竹歯ブラシ」「再生紙を利用した案内文」など、サステイナブルなコンセプトに合致するものを幅広く用意している。

八幡平マウンテンホテル トヨタカーシェア導入
 八幡平リゾート(岩手県八幡平市)とトヨタレンタリース岩手(岩手県盛岡市)は7月4日より、「TOYOTA SHARE」ステーションを「八幡平マウンテンホテル」でサービスを開始した。岩手県のホテルでの導入は初となる。
 八幡平マウンテンホテルを中心とする八幡平リゾートは岩手山の麓に広がる滞在型リゾートで、北東北三県のほぼ中央に位置する。 八幡平リゾートでは、公共交通機関利用の宿泊客がホテルを拠点に連泊して周辺エリアを巡る滞在型観光の需要増や、公共交通機関の無い観光地までの二次交通として、利便性向上を期待している。今回導入した「TOYOTA SHARE」を活用すると、レンタカーとは違い煩わしい手続きがなく、ホテルから直接出発、返却ができストレスのない移動手段となるうえに、北東北エリアの主要観光地まで2時間~3時間で行くことができことになり、北東北周遊観光のハブとなり、利便性が著しく向上するという。

湯快リゾートが大分初進出
 「日本の温泉を身近にする」を掲げ、温泉リゾート体験を提供する湯快リゾート(京都府京都市)は、大分県初の出店となる「別府鉄輪温泉 湯快リゾートプレミアム ホテル風月」をオープンさせる。
 大分県では初出店、九州エリアでは4館目となる「湯快リゾートプレミアム ホテル風月」は、ワンランク上の食と空間を提供するホテルタイプ“湯快リゾートプレミアム”となる。
 同ホテルは、JR「別府」駅下車、バスで15分。客室数96室。随所に別府特産となる竹細工の意匠を施し、落ち着いた趣きのスタイリッシュなパブリックスペース。天然温泉は大浴場の他、水着着用の屋上露天風呂を配置する。

東邦ハウジング 福岡市内20拠点目を開業
 東邦ハウジング(福岡県福岡市)は、7月1日に福岡市内20拠点目となる「東邦ホテルゾンク博多」を開業させた。九州最大のターミナル駅である「博多」駅より徒歩7分と、観光にもビジネスにも便利なロケーションに位置するシティリゾートホテルとなる。
 地上14階建て、延床面積3470・1㎡、客室はダブル114室、ツイン34室、スイート2室の合計151室。
 中心部に有りながらもエスニックなリゾートスタイルのインテリアで統一された全151室の客室に、吹き抜けのあるテラスを備えたエクステリアは、リゾートにいるような解放感を演出する。
 2階ラウンジでは、ZONKオリジナルキャップやオリジナルエコバッグ、その他同ホテルがセレクトしたアイテムとアメニティを販売する。




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