不動産トピックス
第23回不動産ソリューションフェア 注目の出展企業・セミナー紹介【テクトレ】
2021.08.30 14:13
今年の展示会はビル/不動産オーナーだけでなく管理会社や不動産事業者向けの製品・サービスも充実している。加えてスクール形式のセミナーだけでなく、ロボットの実演も行う予定だ。会場に足を運ぶことで様々な製品やサービスを体感できる仕組みとなった。
【実演コーナー】テクトレ 1台で約6人分の掃除面積に匹敵する無人運転清掃ロボット「viggo」
両日 15:00~16:00 実演コーナー
テクトレ(横浜市中区)は、今年2月から中国のメーカー・アイドライバープラス(智行者)が開発した無人運転清掃ロボット「viggo(ヴィーゴ)」の国内販売を開始した。今回の展示会では、viggoの展示と清掃の実演を行う。
viggoは、GPS、RTK(リアルタイムキネマティック)のナビゲーションシステム、LiDar(光による検知と測距)カメラ、超音波レーダーなどのセンサーを搭載した自動運転の清掃ロボット。広範囲の屋外清掃に適しており、道路上の掃除、吸塵、ゴミ収集、水巻きなどの作業を可能にした(条件が揃えば屋内清掃も可能)。複雑な路上の状況を適切に判断し、人や障害物等を回避。例えば「道路工事で行先が封鎖になった」や「進行方向に障害物がある」等々の状況を把握かつ対処して、与えられた任務を遂行する。メーカーの検証結果によると、1日8時間計算で、viggo1台で約6人分の掃除面積に匹敵。また掃除効果も人間より高い。クラウド経由で手元の端末からロボットの居場所や状況等も常時把握でき、管理業務も簡略化されたとのこと。導入した企業からは、清掃効率の大幅な向上と人件費の削減、清掃時間の把握及び一定のクオリティを維持できることが評価された。
関野氏は「大規模な施設の敷地内・屋外の清掃に効果的で、GPSとRTKで自身の位置を正確に把握して走行し、初動での操作はスマートフォンや他のタブレット端末で指示できます。一度走るとマップやタスクも記憶され、遠隔での指示や現状把握も可能です」と語る。国内外で開発の進む自動運転車の自動運転システムと同じ内容を使用していることもあり、安全性や正確性に拘った。使用方法も簡素化されており、手間が掛からないことも魅力である。清掃幅は1000mm、トレーとタンクの容量は60lあり、使用時間は5~8時間。充電に4~5時間必要とし、満充電の場合は継続距離30~40kmとなる。最大速度は5km/時間で、バッテリー寿命は約2万km。一般の業務用清掃ロボットよりも大型なので広範囲での清掃には最適である。
関野氏は「中国では倉庫や商業施設の屋外、駅や空港等の交通インフラ施設でも導入の実績があり、2022年北京オリンピックでの採用も決定しています。広範囲の清掃にロボットを活用して清掃費や時間を削減したい、清掃のクオリティを高めたい企業が居ましたら、ご一緒に協力できればと思います」と語った。ちなみに展示会場内に実演コーナーを設け、清掃ロボットの実演を観ることができる。日時は15日・16日の両日、15時~16時までの1時間。清掃スキルの高さを改めて把握できる。