不動産トピックス
第23回不動産ソリューションフェア 注目の出展企業・セミナー紹介【WECOOK Japan】
2021.08.23 11:01
「パシフィコ横浜」での「第23回不動産ソリューションフェア」開催まで1カ月を切った。ブース展示を行う出展企業、セミナー・パネルディスカッションのラインアップが出揃い、2日間にわたりビルオーナーを中心とする不動産関係者をお招きする。今号でも注目の出展企業やセミナーを紹介する。
クラウドキッチン市場を徹底解説
【セミナー】WECOOK Japan 取締役 野口佳絵氏
「日本におけるクラウドキッチンの可能性(仮題)」
9月16日(木)11:40~12:30 C会場
コロナ禍で一変した飲食事情。「中食」需要が増える中で、クラウドキッチンが不動産活用の一手として注目を集める。
そのなかで第23回不動産ソリューションフェアでは2日目、9月16日(木曜日)WECOOK Japan(東京都千代田区)取締役の野口佳絵氏が「日本におけるクラウドキッチンの可能性(仮)」と題してセミナーを開催する。
WECOOK Japanは今年4月に、ガイアックス(東京都千代田区)と韓国最大級のクラウドキッチン「WECOOK」を展開する、シンプルプロジェクトカンパニー(韓国・ソウル)が合弁で立ち上げた。10月に東京都品川区でクラウドキッチン「KITCHEN WAVE」第1号店を開設する予定で、今後5年間に全国主要都市で35拠点に拡大していくことを掲げている。
野口氏は「クラウドキッチン事業は今後日本で大きく成長していくことが見込まれる」と指摘する。ICT総研の「2021年フードデリバリーサービス利用動向調査」では国内のフードデリバリー市場規模は21年5678億円、23年には6821億円にのぼるといわれる。一方で、韓国のフードデリバリー市場の規模は20兆ウォン、約1兆8000億円規模と言われる。
セミナーではそもそもクラウドキッチンとはどういうものかについての解説や、韓国でのデータをベースにして日本での成長可能性、また10月にオープンする「KITCHEN WAVE」などについても紹介していく。
「クラウドキッチンを開設するにあたって重要なのは半径3km圏内の人口や、そのなかでの20―60代人口、総世帯数、また単身世帯数です。立地を選ばないので、これからのビル経営において活用手段の1つとして台頭してくることが予想されます。ビルオーナーにとってのメリットをセミナーのなかでお話していきます」(野口氏)
日本社会が大きな変革期を迎えている。そのなかで、これからのビル経営の一手を探る上で本セミナーは大きなヒントを与えるだろう。