不動産トピックス
第23回不動産ソリューションフェア 注目の出展企業・セミナー紹介【あかりカンパニー】
2021.09.06 11:04
展示会の開催まで2週間を切った。出展企業とセミナーは出揃い、HPでは聴講の受付も開始している。今年は特にコロナ禍を見据えた、今後のマーケット動向やビル経営に役立つノウハウ等を把握できるセミナー、また魅力的な製品・サービス等を体感できるブースが多い。入念な感染症対策を施しているので、是非足を運んでほしい。
【ブース出展】あかりカンパニー 遮熱効果のあるブラインド 自然光の活用で室内空間を明るく
インテリア工事会社として1970年創業のあかりカンパニー(岡山市中区)は、約10年前に開発した採光ブラインド「アカリナ」を製造販売している。電力を使用せずに室内を明るく、かつ快適にするブラインドとしてこれまでにも注目されてきた。
アカリナは従来のアルミブラインドと違い、自然光の活用で室内空間を明るくしつつ、遮熱効果による快適さも実現した環境にやさしいブラインド。独自の特殊フィルムを使用した光透過型のスラット(羽根)により、窓から様々な角度で入る太陽光を透過・拡散させる。拡散は均等に行われるためスラット面全体が発光し、直線的な太陽光は柔らかな光に変換。窓の近くであっても強い眩しさは感じず、ブラインドを使用した状態の「薄暗いオフィス」を明るく改善する。加えて折れない弾力のある素材でできていることから、手を傷つけることがなく、折れて劣化した状態も防ぐ。
更に同スラットは、熱くならない・輻射熱も出さない機能性を有する。従前のアルミブラインドであると、直射日光が当たることでブラインド自体が熱くなり、その熱が室内に放出。これが輻射熱となって夏場等に空調の負荷が増す原因となっていた。アカリナ リフレクトであれば、日射熱は84・4%ブロック。窓側にいても太陽光の熱さは感じず、空調負荷の改善に繋がる。直射日光で暑い部屋への設置に適している。代表取締役の渡辺勝利氏は「LEDに調光センサーを取り付けてコントロールするなど、活用方法次第で効率を更に上げることも可能です。昨今は特に『省エネ化』を意識する不動産事業社やビルオーナーが増えており、また大手企業でもSDGsに取り組む動きが出ています。ビル省エネと環境問題の双方から対応でき、クリーンなビルとしてもアピールできます」と語った。
アカリナは夜間時、映像を投影させるデジタルサイネージとしても活用できる。室内側からプロジェクターを使用し映像を映すだけで、ブラインドであるアカリナが投影用のモニターの役割を果たすからだ。室外から観れば鮮明に投影され、一般的な液晶モニターよりも安価で大型のデジタル広告になる点も魅力。自社のサービス・製品のプロモーション等に上手く活かすことができる。
渡辺氏は「過去にも北陸電力、中部電力、大阪ガス、NTTグループ、大手ハウスメーカー大和ハウス、トヨタ自動車グループ等の大手企業のオフィスから、国税局や国土交通省、各地方自治体、市役所などを手掛けてきました。最近では、東京の『京王多摩センター』駅前に位置する某企業様東京本部ビルにアカリナを設置。今年7月にビル全体のアカリナ化が終わりました。遮光ではなく採光から、新しい省エネビルづくりに今後も挑戦していきます」と力強く語った。単なるビルの省エネでは終わらない、新しい省エネ対策に設置を進める。