不動産トピックス
今週の一冊
2021.09.06 10:38
将来性の高さで大化け期待
失敗しない海外不動産投資 富裕層がフィリピンに注目する理由
著者:風戸 裕樹
発行日:2021年8月31日
発行所:PHPエディターズ・グル
価格:1800円(税別)
本書はフィリピン不動産投資の勝算を述べているのだ。「コロナ時代に投資すべきは東南アジアの不動産」で、いわく、「あらゆる投資条件を満たすのはフィリピンの不動産」、成長性あり、安定したGDP成長率、賃金も上昇、等々。高層コンドミニアム事情やセブ島などのリゾート開発の解説もさすが、観光ガイドとは違う面白さだ。海外不動産投資のポイントも分かりやすい。シンガポールに渡り東南アジアの不動産業界に人脈を築いた著者の視点は鋭い。海外投資を考えるならぜひご一読を。
なお、「本来、不動産というものはリスクをコントロールしやすい投資対象」だという。リスクが少ない理由として、将来価格を予想しやすい、価値がゼロになることは考えられない点をあげている。そして「日本の不動産では勝ち組にならない」と続く。空き家は増え、人口減少に歯止めがかからず、収入が下がり続ける日本の現状も図表を用いて解説。衰退する日本を頭の片隅においてフィリピン投資でともかく資産を増やそうか。