不動産トピックス

今週の一冊

2021.09.13 10:26

「上司力」で部下との信頼関係を

テレワーク時代のマネジメント教科書「見えない部下」をどう管理するのか
著者:藤田 哲史
発行:2021年3月25日
出版:実業之日本社
価格:1800円(税別)

 昨年4月、初めての緊急事態宣言で突然、我々はほとんど何の準備もないままテレワークをしなければならなくなった。
 それまでは先進的な一部の企業だけの「特権」のようなテレワークが誰もが「何とかしなければならないテレワーク」となった。約1年半経過し、定着した企業、経営者の理解が得られずオフィスに戻った企業と様々あるが、今後は「一部テレワーク、一部出社」というハイブリッド型が増えるとの見方が多い。
 さてテレワークでは上司の部下への評価が難しいものだ。目の前にいない部下をどう管理すればいいのか。著者は今の状況は2000年前後のIT業界の状況と酷似しているという。ファックスからメールへ、職場へパソコンやインターネットが使われ始めた頃だ。ITが一般化するとエンジニアたちがコミュニケーションに悩んでいたという。なるほど今は上司が悩んでいる。本書では「成長企業はコロナ後もテレワーク」とする。どうすればチームビルディングができるか、オンラインで気持ちを伝えられるか、上司力とは何かを説く。テレワークの実態調査結果を元にした結論は何か。巻末のICTツール一覧で使いこなせるツールはどれくらいあるだろうか。「成長企業はテレワーク」とまで言われ、もはや避けて通れないテレワーク。経営層にぜひ一冊。




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