不動産トピックス
今週の一冊
2021.10.18 10:23
資産家に学ぶ投資術
[理論][事例][Q&A]から学ぶ ビリオネアの東京不動産投資
著者:福田 郁雄
発行日:2021年7月19日
発行所:現代書林
価格:1800円(税別)
ビリオネア。個人資産10億通貨単位以上の者を指す。日本のほとんどの会社員は生涯賃金がせいぜい数億円。老後2000万円問題に揺れる我々がビリオネア投資から学ぶことはあるのだろうか。
全く儲からない立地にアパートを建てた地主は「アパートメーカーの営業マンが毎日訪ねて来て、とにかくうっとうしい。顔も見たくなくなって、アパートを建てればもう来なくなるだろうと思って契約」という。ゴリ押し営業に悩まされるのは資産家も同じようだ。
さて本書は「資産家の多くは『資産を減らしたくない』、『リスクは負いたくない』という思いが人一倍強く、思い悩んでいる」、だが一方で幸せな資産家もいる。幸せ資産家の話を中心に不動産投資の本質を掘り下げていく目的で書かれた一冊。
三世代の相続対策、資産管理会社設立による二次相続対策、生産緑地を解除してビル取得、相続した築30年満室ビルの対策、様々なケースはどれもじっくりと読み込みたい。「戦後に不動産賃貸業を始めた60~70代の2代目が主役になってきている」今、2代目経営者のニーズのキーワードは「法人の徹底利用」だとか。ビリオネアになる日は来なくても知恵は身に付けておきたいものだ。