不動産トピックス
今週の一冊
2022.01.17 10:30
パズル感覚で知識を増やす
7日でマスター 不動産がおもしろいくらいわかる本
著者:池田 浩一
発行日:2021年8月31日
発行所:ソーテック社
価格:1815円(税別)
不動産をどのように勉強すれば7日でマスターできるのだろうか。あまりに広大すぎるテーマであるが、本書は「興味や安心のある分野や関連知識を抜き出して、少しずつ『知りたいこと』の答えを探していく」ことが、不動産の勉強を楽しみながら続けるポイントという。
クロスワードパズルを楽しむ感覚だそうだが、例えば「土地を買って注文建築を建てたい」であれば、土地探しの条件を知るために法律を勉強するし、自分好みの家づくりのために建築知識が必要だし、資金計画では住宅ローンを学ぶことになる。大雑把ではあるが、確かに広範囲を網羅できそうだ。
1週間でマスターの「超入門書」の本書、第1章である1日目は家づくり、街づくりをテーマに都市計画法、建築基準法、敷地と道路の関係、2日目は物件調査。登記簿から地積測量図、道路幅員計測までしっかりと解説。つづく建築の基本、不動産の価格と評価法、住宅ローン、不動産売買、マンション管理組合や修繕工事まで7日間のカリキュラム。
会話形式と図解で徹底的に分かりやすい説明の充実の1冊。各分野の重要ポイントも隙がなく詰め込まれている。コラムでは同潤会アパートとGHQについても言及。充実の一冊。