不動産トピックス
今週の一冊
2022.01.31 10:24
目標とターゲットをわかりやすく
マンガでわかる!はじめてのSDGs図鑑
監修:蟹江 憲史
発行日:2021年10月10日
発行所:永岡書店
価格:1400円(税別)
SDGsはもはや大人だけの手には負えない、5年10年で解決できるものではない、子どもにもしっかり考えてもらわなければならないということか。
SDGsは既に教育現場に浸透している。今や中学入試の頻出テーマだ。本書は子ども向けのSDGs入門書ではあるが、テーマがSDGsであるだけに幅広い切り口で最後まで一気に読ませる。
世界では字も読めず清潔な水も飲めない人たちが何億もいる。また一方で日本は平均寿命が長くても健康寿命は長いわけではなく、三大生活習慣病に悩まされ、心の病気、うつ病が増加している日本。様々な状況にある国々のあらゆる人々に共通の目標は誰にとっても他人ごとではない。目標1「世界中のあらゆる貧困を終わらせる」ことと、目標8「やりがいをもって仕事をして経済を成長させる」は同じ。すべて未来の地球につながっている。まずはしっかりと初歩から勉強だ。著者は日本におけるSDGs研究の第一人者。日本政府が仮訳した「SDGs17ゴールと169ターゲット」をわかりやすく翻訳しなおした新訳を発表し、著書多数。SDGsの出発点は「子供の頃の常識を取り戻してみましょう」という。原点にかえる1冊だ。