不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2022.06.20 11:31

●事業を通して登戸でまちづくりを展開する、井出コーポレーションの井出喜文社長。「エリアの賑わいづくりには商業ビルの供給が欠かせない」として地主や建替えを検討するオーナーに対してコンサルティングやアドバイスを行っている。関連会社の井出ビルディングは登戸・向ケ丘遊園エリアに物件を保有するオーナー企業でもある。もともと井出氏の祖先は江戸時代に多摩川で筏運上所の管理をしていた。エリアに根付いて活動してきただけに、賑わいづくりへの想いは強い。
 難しさもある。歴史のあるエリアだけに、地権者も多い。このことが武蔵小杉や近接する新百合ヶ丘などと比べると、大型の商業施設などが開発されなかった要因にもなっている。井出氏は「様々な意見はありますが、私たちの想いは段々と伝わってきていると思います。エリア内での民間の開発は27年頃まで続いていきますが、それまでに30棟ほどの商業ビルを誕生させていきたい」と意欲を示した。

●Officefaction(東京都江東区)の樋口徹氏。オフィスのデッドスペースと、そこでサービスを提供した事業とをつなげるマッチングプラットフォームの展開に向けて奔走。直近では17日に東京建物が運営するスタートアップ向けシェアオフィス「x Bridge―Tokyo」にてドライヘッドスパリラクゼーションのトライアルを実施した。
 この取り組み、注目を集めている。先般、弊紙でも記事として取り上げているが、5月には音声メディアでデベロッパー社員との対談が行われた。音声プラットフォーム「Voicy」チャンネル「ビル開発女子の働くとオフィスの話」。同チャンネルは関電不動産開発の女性社員がパーソナリティーを務め、オフィスビルや働く空間についての話題を取り上げている。5月10日、5月17日の2回に分けて樋口氏が登場し対談が行われた。
 音声プラットフォームは耳から情報が入れられるなどして、人気が出ている。樋口氏自身も「私自身も色々な放送を聞いて、情報収集をしたり息抜きしたりしています」とのこと。
 是非、一度聞いてはいかがだろうか。

●業務用家具の製造・販売を行うアダル(福岡市博多区)は先月16日、「ADAL CREATIVE PLACE」を東京・福岡の2拠点で開業した。福岡本社と東新宿に立地する東京支店をリニューアルし、ショールームも兼ねて自社製品を配置した新時代のオフィス。同日には東京でメディア向け内覧会を開催。代表取締役社長の武野龍氏、デザインを手掛けたCanuchの木下陽介氏が登壇した。
 オフィスには顧客に家具を提案する際の張地見本、木材の塗装見本など1000点以上の素材見本を完備。またフリーアドレスを採用しアプリで所在を共有するなど、昨今の働き方ニーズを汲み取った。




週刊不動産経営編集部  YouTube