不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2022.07.18 10:26

西武・プリンスホテルズワールドワイド 「プリンス スマート イン」ブランドを加速
 西武・プリンスホテルズワールドワイド(東京都豊島区)では10月13日、福岡・博多に「プリンス スマート イン 博多」をオープンさせる。また、「プリンス スマート イン」ブランドのホテルを2022年に開業することを発表していた沖縄・那覇は、名称を「プリンス スマート イン 那覇」とし、11月22日に開業させる。
 「プリンス スマート イン 博多」は博多駅から徒歩約5分、大型のショッピングモール「キャナルシティ博多」から徒歩約6分。飲食店やオフィスが集中する大都市博多の中心部に位置し、観光にもビジネスにも大変利便性の高い立地となっている。同社が福岡県内でホテルを運営するのは、2007年に営業を終了した「北九州プリンスホテル」以来となり、福岡市には初出店となる。
 建物は敷地面積約821・77㎡、延床面積5218・47㎡、鉄骨造、地上14階建て。客室数はツインルーム74室、ダブルルーム116室の計90室。
 「プリンス スマート イン 那覇」は、ゆいレール「美栄橋」駅より徒歩約4分、国際通りにも徒歩圏内で沖縄観光需要を見込んでいる。同社のホテルとしては沖縄県内では2022年4月、沖縄・宜野湾に開業した「沖縄プリンスホテル オーシャンビューぎのわん」に続き2店舗目、那覇市には初出店となる。
 建物は、敷地面積約662・599㎡、延床面積4732・04㎡、RC造、地上10階建て。
 同社は2022年4月にホテル運営に特化したアセットライトな事業スタイルに変革し、西武・プリンスホテルズワールドワイドとして新たなスタートを切った。
 今後10年で現在の国内外86ホテルから250ホテルへと事業規模の拡大を目指していく。その中で「プリンス スマート イン」は宿泊特化型の次世代型ホテルブランドとして、国内の多店舗化を加速する役割を担っている。

「箱根ホテル小涌園」7月に再開業へ 藤田観光グループ発祥地に
 箱根小涌園(神奈川県足柄下郡)は、2023年7月12日に「箱根ホテル小涌園」を開業させる。
 1959年に開業した「箱根ホテル小涌園」は、2018年1月をもってその役目を終えたが、この度新たに建て替えを行った。長年親しんでもらっていた「箱根ホテル小涌園」の名称を受け継ぎ、『ユネッサンと一体的に「温泉」「自然」「食事」を体験できるホテル』というコンセプトのもと、様々な温泉、自然の美しさや文化に触れる体験など、癒しの時間を提供する。 
 旧ホテルでも人気のあった庭園が一望できるロビーは、新「箱根ホテル小涌園」では吹き抜けにすることで、懐かしさを感じながらも今まで以上に感動的な空間を演出。客室は、カジュアルツインルーム22室、スタンダードルーム101室、和室15室、ユニバーサルデザインルーム4室、デラックスルーム8室の計150室。誰でも過ごしやすいように、全室にベッドを配置。洋室のほか、畳で過ごせる和室も用意している。
 大浴場は、最上階に設置。プライベート感あふれる貸切風呂も用意し、家族揃って利用できる。食事は、庭園に面したビュッフェレストランにて、ライブキッチンで仕上げる出来立ての料理を提供する。
 箱根小涌園とは、日帰り温泉施設「箱根小涌園ユネッサン」を中心に、 その周りにある3つの宿泊施設(箱根小涌園 天悠、箱根小涌園 三河屋旅館、箱根小涌園 美山楓林)と2つのレストラン(蕎麦 貴賓館、鉄板焼・しゃぶしゃぶ 迎賓館)からなるエリアの総称。箱根小涌園の始まりは、1948年、9室の旅館「箱根小涌園(現:蕎麦 貴賓館)」の開業がルーツであり、藤田観光グループ発祥の地。2023年7月に開業する「箱根ホテル小涌園」はエリア4つ目のホテルとなる。

アパホテル 京急EXイン2棟を取得
 アパグループ(東京都港区)はこのほど、東京都大田区の「京急EXイン羽田・穴守稲荷駅前」東京都台東区の「京急EXイン浅草橋駅前」との契約を締結した。
   京急空港線「穴守稲荷」駅より徒歩1分に位置する「アパホテル〈羽田 穴守稲荷駅前〉」(160室)は7月22日、JR総武線、都営浅草線「浅草橋」駅より徒歩2分に位置する「アパホテル〈浅草橋駅前〉」(180室)は同年7月29日にオープンを予定している。
 今回のオープンにあたり、全客室に50型液晶テレビや事務所並みの明るさにこだわったシーリング照明の設置などの客室リニューアルを行うほか、通信速度とセキュリティ面に優れたWi―Fi無料接続、BBCワールドニュース無料放映、VODの無料サービスなどアパホテル標準サービスを導入する。
 フロントにはアプリチェックイン専用機を設置し、事前にオンライン決済を行うことで、当日のチェックイン手続きを大幅に簡素化することができる。その他、オープンに向けてホテル館内外のリニューアルを進めていく。
 同社では、2010年4月にスタートした「SUMMIT 5(頂上戦略)」を継承し、2022年4月より新たな5ヶ年計画「AIM5 ~APA Innovative Movement」を始動。アフターコロナにおけるニーズの変化やDX化の波を捉えながら、国内で圧倒的なトップホテルチェーンとなるべく、2027年3月末までにアパホテルネットワークとして15万室展開を目指している。

「ホテルハーヴェスト浜名湖」リニューアル
 ホテルハーヴェスト浜名湖(静岡県浜松市)では、多世代に楽しんでもらう「LOCAL GOODなセカンドハウス」をテーマに、大浴場の改修工事を実施。美肌の湯と言われる岐阜県「池田さくら湯」より温泉を運び入れ、リニューアルオープンさせた。
 浴室内の壁面タイルには、湖の煌きを連想させるタイルを貼り、清潔感と爽やかさ溢れる空間を演出した。露天風呂にはつぼ風呂を配し、眼前に広がる湖面を眺めながらゆっくりと浸かってもらえるよう工夫した。
 また、男女それぞれにあるサウナは、今後フィンランド式サウナとして利用者自らロウリュを行うセルフロウリュのサービスを予定している。サウナ後は猪鼻湖を眺めながらの外気浴で心ゆくまで「ととのう」時間を楽しんでもらえるよう、男性の露天風呂には「ととのい椅子」としてインフィニティチェアを設置した。
 同ホテルは、2022年3月より成瀬・猪熊建築設計事務所、野副晋平建築計画事務所の設計・監修により、多世代で楽しんでもらうホテルを目指し「LOCAL GOODなセカンドハウス」をテーマに改修工事を行ってきた。
 3月の第一期改修では、エントランスホール、ラウンジ、カラオケルーム、ゲームコーナー、売店を改修。壁紙や照明、家具を一新し、利用する人に居心地の良さを感じてもらえる空間作りを行った。
 同ホテルは、約51万㎡のスケールで展開する「東急リゾートタウン浜名湖」内に佇む、温暖な気候と美しい風光に恵まれた湖畔のリゾートホテル。SUPやウェイクボードをはじめとするマリンスポーツやテニス、バーベキュー、レンタサイクルなどのアウトドアアクティビティを多種用意している。

KPG 沖縄リゾート施設に限定ビーチ
 カトープレジャーグループ(東京都千代田区)のKPG HOTEL & RESORT(沖縄県沖縄市)が運営するエクスペリエンスリゾート「アクアセンス ホテル&リゾート」では、7月1日より沖縄県恩納村冨着ビーチに夏季限定のBeach Houseをオープンさせた。
 同ビーチはホテルから歩いて約5分、東シナ海に面した天然のビーチ。ゆるやかな湾にあるため、比較的穏やかな海面が水平線まで広がる景色を見ることができ、晴れた日には海底まで透けて見える海の美しさが特徴だ。
 4月15日にグランドオープンした同ホテルのコンセプトは「Become One with Nature」。日常生活を離れ、AQUAを感じ、美しい太陽をありのままに感じる新しい滞在を体験してもらいたいという思いが込められている。美しいサンセットが見られる恩納村の高台に誕生したホテルの全室に広々としたバルコニー、屋外ジェットバス、デイベッドを完備。
 バルコニーにあるオールシーズン使用可能な屋外ジェットバスでは季節や天候に左右されず、どんな時でも沖縄特有の自然環境を肌で感じることができる。また全4室のプールスイートは最大210㎡のテラスを有しており、それぞれに加温式プールとジェットバスを備え、自由度の高いフレキシブルな過ごし方を提供する。

ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ 「チサンイン横浜都築」リブランド
 ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(東京都港区)では、8月1日に「チサン イン 横浜都筑」(神奈川県横浜市)をリブランドオープンさせる。
 同ホテルは、横浜市営地下鉄「センター南」駅より徒歩5分に位置、総客室数75室。コインランドリー、自動販売機などを併設している。
 昭和大学横浜市北部病院のそばに位置しており、最寄駅から「新横浜」駅までは約10分、「横浜」駅までは約20分。また、第三京浜「都筑インター」や東名高速「横浜青葉インター」からも近く、羽田空港へも「センター南駅」から空港リムジンバスで直通のため、ビジネスや観光の拠点としての利用が期待できる。
 地上7階地下2階の建物で、フロントは2階にあり、3階から7階には全75室、全8タイプのゲストルームを用意した。
    長期宿泊に便利なミニキッチン付のシングルルームや、最大4名様までご宿泊可能な部屋まで、さまざまなタイプを用意している。3階はワンランクアップグレードしたフロアになっており、和モダンのシングルルーム、ダブルルーム、ツインルームを用意した。
 同社は、「雨庵 金沢」「ザ・スクエアホテル」「ホテル・アンドルームス」「ロワジール」「ロイヤルパインズホテル」「チサン」など17のホテルブランドを有し、国内64カ所、海外1カ所、9831室のホテル宿泊部門および売店部門・料飲部門・大浴場・スパの運営、フランチャイズ運営などの事業を展開している。




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