不動産トピックス
クローズアップ デジタルサイネージ編
2022.09.12 10:27
ディスプレイモニターを設置して映像を映し出すデジタルサイネージは、様々な情報を提供することが可能だ。うまく活用すれば、入居者や来館者の利便性向上だけでなく、ビルのアピール手段にもなり得る。
ディスプレイ画面を壁掛けに 42型までの画面をすっきり設置できる薄型金具
サンワサプライ(岡山市北区)は、42型までのディスプレイを壁に設置できる薄型ディスプレイ壁掛け金具「CR-LA207」を販売している。
「CR-LA207」は、テレビやモニターなどのディスプレイを壁掛けするための壁掛け金具。壁面にディスプレイを取り付けることで、省スペースにディスプレイの設置ができるようになる。
金具の厚さは12mmという超薄型タイプなので、出っ張りが少なく、壁に張り付いたようなスマートな仕上がりになる。ディスプレイから金具がはみ出さないので、設置時の見た目もすっきりさせることができる。
42型までのディスプレイの取り付けに対応しており、それぞれの取り付け穴はVESA規格(75×75、100×100、100×200、200×100、200×200mm)に対応。耐加重量は30kgと、各社製のテレビ・ディスプレイを搭載可能とした。
ディスプレイの設置は、壁面に固定した金具へ引っかけるだけで簡単に設置できる。コンパクトな金具を使用しており、ディスプレイ背面の出っ張りとも干渉しにくい構造とした。さらに、ディスプレイ背面の段差を埋めるスペーサー付きで、金具とディスプレイをぴったりフィットさせられる。
広告や各種情報の表示に使用するデジタルサイネージ用モニターはもちろん、テレビ会議システムに使用するテレビなどの設置に好適。すでに保有している液晶テレビやモニターをそのまま取り付けることができるため、低コストでデジタルサイネージを導入することができる。
シャープマーケティングジャパン デジタルサイネージの視聴分析サービス
シャープグループのシャープマーケティングジャパン(大阪府八尾市)は、デジタルサイネージの視聴分析ソリューションを提供している。
デジタルサイネージのディスプレイ画面にカメラを取り付けそこに写った通行人や視聴者の映像を分析してフィードバックするもので、視聴分析用のエンジンにはニューフォリア(東京都渋谷区)の「Vision Eye」を採用。ディスプレイに取り付けたカメラが取得した情報から、クラウド上のAIが「通行者数(トラフィック数)」とサイネージの「視聴者数(オーディエンス数)」を計測・集計。また、視聴者の性別や年齢も解析する。
集計の結果と解析結果は、設置場所別や時間帯別、コンテンツ別に表やグラフで可視化してフィードバック。視聴者数の多いサイネージやコンテンツのランキングも提供できるため、より効果的な設置場所の選択やコンテンツの作成に貢献。新規設置のディスプレイ画面はもちろん、既設のデジタルサイネージでも利用可能。
シャープマーケティングジャパンでは、「通行者数や視聴者数の多い設置場所や時間帯などを定量的に把握できるうえ、各コンテンツの訴求効果も検証でき、デジタルサイネージの運用の効率化や情報発信力の強化に貢献します」としている。
大日本印刷/日立ビルシステム エレベーター向けデジタルサイネージを展開
大日本印刷(東京都新宿区、DNP)と日立ビルシステム(東京都千代田区)は、マンションやオフィスビルなどのエレベーターにデジタルサイネージ(電子看板)を設置し、利用者の属性に合わせて広告や有用な情報を配信するエレベーター向けデジタルサイネージを展開している。
DNPは2009年にデジタルサイネージで情報を発信するサービスを展開。2021年からはエレベーター向けの取り組みを強化している。
今回展開するサイネージは、画面を見る人の外見上の特徴から年齢・性別などの属性を推定するセンシング機能を搭載。データは個人を特定することなく蓄積・分析して、エレベーター利用者に適した広告や有用な情報を配信する。
コンテンツの管理・配信はDNPサイネージ配信管理システムを利用。各種広告のほか、日付・天気予報・ニュース・占い情報などのコンテンツを配信することができる。
デジタルサイネージ機器は日立ビルシステムがマンションやオフィスビルなどに貸し出す形で設置。物件オーナーは、導入・運用コストを負担することなくデジタルサイネージを導入し、広告をはじめとする各種コンテンツのほか、緊急時の情報や点検日などの施設情報をテキストで発信することができる。