不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2023.03.20 10:31

KPG TWIN-LINE HOTELブランド2棟目「沖縄サンコーストホテル」リニューアル
 カトープレジャーグループ(東京都港区)は今夏、沖縄県名護市に「TWIN―LINE HOTEL」ブランドとして、「TWIN―LINE HOTEL YANBARU OKINAWA JAPAN(トゥインラインホテル ヤンバル オキナワ ジャパン)」をオープンさせる。
 同ホテルは、「沖縄サンコーストホテル」をリニューアルさせるもの。2024年には敷地内に新棟を開業させる予定だ。既存施設は、地上11階建て、客室数全92室の4タイプ。
 同ホテルのコンセプトは「ふたつの景色、色彩の旅へ」。沖縄西海岸の色彩豊かな青い海・緑の山々の大自然、そして感性を刺激するアート作品に囲まれながら、フレキシブルに愉しめるビュー。加えてバリエーション豊かな客室、料理、さまざまなアクティビティとともに、何万通りものライフスタイルや利用シーンに合わせた「それぞれの色=それぞれの愉しみ方」を提案したいという思いを込めたという。
 同社の「TWIN―LINE HOTEL」ブランドとは、シェアする空間とプライベートな空間を持ち合わせたライフスタイル型ホテル。家族、若者、ノマドワーカーなどに、新しいアイデアに出会う旅を提供する。館内のいたるところに感性に触れる「TWIN」をテーマとしたデザインやアート、インテリアを用意しているのが特徴だ。同ブランドは軽井沢に続いて2棟目となる。
 2024年開業予定の新棟には、流木アート作品や木のスカルプチュアなど、自然の迫力や躍動感を身近に感じられる作品を展示。新棟を囲う緑濃いやんばる(山原)の森の景色と呼応し、非日常の空間を演出する。2つの棟は既存棟の「海」、新棟の「やんばる(山原)」として、「TWIN―LINE HOTE」ブランドのテーマ「TWIN」を沖縄の自然を表現している。 カトープレジャーグループは、「日本のレジャーをもっと楽しく」をテーマに、ホテル・旅館・スモールラグジュアリーリゾート・公共リゾート・スパ・エンターテインメント・フードサービス等多岐にわたる事業を展開するトータルプロデュースカンパニー。
 地の魅力を活かしたコンセプト、建築、インテリア、光、音、香り、食などを総合的にプロデュース。各専門分野に特化したクリエイターとコラボレーションをし、今まで日本になかった事業を多岐に亘りコングロマリットで開発。独自のマネジメントスキームを活かし、新しい価値の創造と収益を実現させる。

三井不動産ホテルマネジメント 館内備品のリユース開始
 三井不動産ホテルマネジメント(東京都中央区)は、「人と地球がともに豊かになる社会」を目指し、限りある資源や環境を守るために様々な取り組みを行っている。この活動の一環として、このほど廃棄物削減に向けたリユースの取り組みを開始した。
 取り組みの第1弾として、2022年12月21日を以て営業を終了した三井ガーデンホテル大阪淀屋橋で使用していた備品類のうち使用可能な物品8961点を、運営ホテル計18箇所に社内譲渡するとともに、社会福祉法人等計12箇所へ寄贈。これにより、全アイテムで約32㎥、4トントラック約4台分の廃棄物削減に貢献したという。今後も同社は、「まだ使えるのに捨てられてしまうモノ」に目を向け、社内外でのリユースを通して廃棄物削減に向けた活動を進めていく。
 三井ガーデンホテルズでは“ガーデンのような豊かさと潤いのある滞在体験を提供したい”という想いから、ブランドタグラインを「Stay in the Garden」と定め、国内外で33施設を展開している。全国各地の地域性を大切に個性豊かなデザインと「楽しみになる朝食」を用意し、ビジネスユースだけでなく、レジャー、リトリート、リフレッシュ、長期滞在等、様々なシチュエーションで活用することができる。
 また“滞在そのものが目的となるデスティネーション型ホテル”を掲げた「ザ セレスティンホテルズ」を3施設、自分のスタイルで、“自由な時間と、過ごし方”を愉しむ次世代型ライフスタイルホテル「sequence」を3施設展開している。

HAMIRU 廃校をリゾート施設に
 HAMIRU(千葉県市川市)では、千葉県香取郡多古町の廃校をリゾート施設としてプロデュース。グランピングとオートキャンプ場が併設された「TACO GLAMP(多古グランプ)"THE MEXICO"」を3月7日にオープンさせた。
 グランピング場には3種類のテントとトレーラーハウス、合計23棟の宿泊施設を配置。オートキャンプ場は全サイト電源付きのオートキャンプ場、1区画100㎡のサイトが22サイト、200㎡のサイトが6サイトの全28サイトを用意した。
 食事は各宿泊テントに隣接したBBQハウスで楽しむことが可能。本格的なBBQを体験できる様、ログハウスは北ヨーロッパのエストニアから直接輸入。本格ガスグリルはBBQの本場アメリカで広く普及しているWEBERを導入した。多古町の名物である「元気豚」を使用したメキシカンBBQセットの夕食メニューを用意する。
 1日中楽しめる様、リゾート施設ならではのアクティビティ設備も用意。夜はライトアップされたナイトプール、プールサイドにはバレルサウナを設置した。キャンプファイヤーや巨大ドーム内のナイトバーもあり、その他、廃校ならではのデザインの工夫や空間の意外な有効活用をしている。
 「地域の課題をリゾートで解決する」を経営理念に掲げる同社は、関東でグランピング事業を中心に宿泊施設の開発及び運営を行っている。廃校となった旧高滝小学校を千葉県市原市より借り受け、2021年4月に「高滝湖グランピングリゾート」を開業。地域に「宿泊型」観光入込客数の増加、地域資源の活用・地域雇用などの新しい需要を生み出し「すみ続けられるまちづくり」の体現を目指し、高滝湖グランピングリゾートでは年間2万人以上の集客により、地域に新たな人流をもたらしている。

センチュリオン コンサル業務をスタート
 首都圏を中心に15ホテルと複数のカプセル&サウナ施設を運営するセンチュリオンインターナショナル(東京都台東区)は、賃貸借・運営受託方式によるホテル・サウナの開発、運営、業務委託、コンサルタント業務を今年度より本格的に展開する。
 同社が出店する各エリアにおいて、コロナ渦でも2019年比108%の月平均売上(直近10カ月)とGOP比率48%を維持するなど、好調な業績と運営体制を継続している。「上質な大人の為の都会の離宮」をコンセプトに、日本の伝統美である雅をテーマとしたデザインを施したブティックホテルが特徴。一方、サウナ事業では約40年の歴史を持ち、いち早く独創的なサウナ施設を運営するなど、近年のサウナブームを牽引するサウナチェーンとして定評を得ている。 
 また、従業員の約4割を占める多国籍サービススタッフによる多言語接客は高い顧客満足度とリピート率を誇る。
 これらのチェーンホテル運営ノウハウを基に、オーナーの意向に寄り添った柔軟な提案で、今後更に回復が見込まれるインバウンド需要にも強く固いホテル創りをサポートする。

グローバルエージェンツ オリジナルアロマを提供「THE LIVELY」で
 グローバルエージェンツ(東京都渋谷区)ではこのほど、同社が展開するライフスタイルホテルのフラグシップブランド「THE LIVELY」で、「旅する高揚感と自分らしさ」をテーマに、14種類の天然素材をブレンドしたブランド初のオリジナルアロマを提供する。
 東京、大阪、福岡の3ホテルのエントランスやフロントにてほのかな香りが利用者を迎える。
 「THE LIVELY」オリジナルアロマは、自分がアップデートできる場所を求める旅人たちの時間を彩り、経験と記憶を繋ぐことをイメージして開発されたもの。イランイランやゼラニウム、ジャスミンなどを贅沢にブレンドした柔らかく甘い艷やかな花の香り。ライムやコリアンダー、ジンジャーなどの個性的なスパイス。包み込むような優しいシトラスや芳醇なウッドの香りが調和し、華やかでモダンな印象を演出する。
 客室でも自宅でも楽しめるよう、「THE LIVELY」オリジナルアロマエアミスト付きステイプランを3月15日より販売している。ひとふきで香りが広がるスプレータイプのエアミストは、軽くて割れにくく持ち運びに便利なボトルタイプを提供する。
 同社では、全国に6ブランド11棟1200室のブティックホテル、ライフスタイルホテルを展開する「LIVELY HOTELS」を運営している。
 同社は、ライフスタイルホテル市場のフロントランナーとして、さらに市場を牽引していくべく、ホテルを「世界中から人が集まり、情報が集まり、機会が集まる場」と再定義し、「THE LIVELY」ブランドをより自由で新たな発見に溢れるホテルにしていくことを目指していく。

レンブラントHM 「レンブラントキャビン&スパ新橋」開業
 レンブラントホテルマネジメント(神奈川県厚木市)は3月7日、「レンブラントキャビン&スパ新橋」(東京都港区)をグランドオープンさせた。
 同ホテルは、JR山手線「新橋」駅烏森口より徒歩4分に位置。地上9階建て、102室。
 サウナ・大浴場フロアは自身を磨き、自己研鑽ができる場所として2種類のサウナ室、2種類の水風呂、2種類の内湯を設置。宿泊者以外の日帰り利用も可能だ。
 「獅 Lion」(タワーサウナ)は、高温設定でオートロウリュ完備。定期的にアウフグースも開催予定となり、ストロング設定で自身の牙を磨くサウナとなる。
 「瞑」(メディケーションサウナ)は、オリジナルBGMと照明の演出で自身と向き合い瞑想ができる空間を提供。セルフロウリュも可能となっている。




週刊不動産経営編集部  YouTube