不動産トピックス

今週の一冊

2023.05.15 10:30

日本で唯一の不動産ソムリエが教える、誰も知らなかった地歴・地相・家相の真実

著者:深澤朝房
発行日:2022年11月15日
発行所:ダイヤモンド・ビジネス企画
価格:1600円(税別)

 著者は、銀座で不動産仲介業を営む深澤朝房氏。数々の映像メディアにも出演の経歴がある同氏は、大学入学と同時に在宅で不動産の勉強をスタート。不動産売買取引業の会社に就職後、ナンバーワンのコンサルタントとして活躍し、20代で独立。都内の一等地を中心に、全国の物件の仲介業務やコンサルティングを行う。
 物件を購入するとき、立地や価格、不動産的価値などを吟味するケースが大半だろう。深澤氏は本書で、「地歴」、「地相」、「家相」を見ることが大切であると説く。
 「地歴」とは読んで字のごとく、その土地の歴史を指す。何百年とさかのぼって、その土地の成り立ちを調べることが、不動産経営において重要な指標となるという。
 本書で取り上げている事例を一部紹介する。「ガソリンスタンドだった土地」。地下に有害物質が眠っている可能性があり、その上に住宅物件を立てると、少しずつ健康被害が出てくる懸念もあるとか。ほかにも「かつて墓地だった場所」、「敷地内に古井戸があったところ」など、注意しなければいけない条件は様々。
 後半では四柱推命で観る不動産購入のタイミングなど、独自の視点から買うべき不動産(買うべきタイミング)を読み解く。「なるほどこういう不動産購入の解釈もあるのか」と、勉強になった一冊。




週刊不動産経営編集部  YouTube